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静岡大と浜松医科大 新大学の構想案、初めて示す 異分野融合の教育加速 浜松でシンポ

 静岡大と浜松医科大は1日、浜松市中区の静大浜松キャンパスで開いた「医・工・情報の異分野連携シンポジウム」で、両大の運営法人統合・大学再編が実現した場合に浜松地区に設ける新大学の教育・研究の構想案を初めて示した。医学、看護学、工学、情報学を融合した教育や研究を加速させた上で、健全で安心できる社会「ソーシャルウエルネス」や、革新技術で住民が参画する社会「スーパーシティー」への貢献を目指す。

浜松地区の新大学の将来構想を示したシンポジウム=1日午後、浜松市中区の静大浜松キャンパス
浜松地区の新大学の将来構想を示したシンポジウム=1日午後、浜松市中区の静大浜松キャンパス

 具体的な研究の例として医療向けロボットの開発や、情報通信技術(ICT)を活用したインフォームドコンセント(説明と同意)、遠隔医療の高度化などを挙げた。
 再編後の教育研究の検討に参画している遊橋裕泰静大教授は「構想案は協議中」としながら、「研究領域単位で交流を図れば隣接領域と融合が進み、研究の発展が期待できる」との認識を示した。
 統合・再編については両大が19年3月に合意したが、静大静岡キャンパス関係者を中心に反対意見が根強く、21年1月に無期限で計画延期を発表した。
 シンポジウムは静大浜松キャンパスの設立100周年を記念して開き、両大の8人の研究者が最新の研究を発表したほか、両大の連携事例を紹介した。

 

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