東レアローズ 若手の成長が鍵 Ｖリーグ男子２２日開幕
バレーボール男子のＶ１リーグは２２日、開幕する。計１０チームで４回戦総当たりのレギュラーラウンドを戦い、上位４チームがファイナルステージに進む。昨季４位の東レは、３年目のアウトサイドヒッター小沢や新人のミドルブロッカー上條ら若手に起爆剤としての期待がかかる。
昨季はリーグ途中でセッター藤井が闘病のため離脱するという危機に直面した。急きょ新人真子を司令塔に据えて立て直し、４位に踏みとどまった。篠田監督は「昨季、４位で耐えられたのは真子のリーグ期間中の成長が大きい」と総括する。
昨季７位のジェイテクトに日本代表の西田と関田、元日本代表の柳田が加入するなど大型補強に踏み切るチームが多い中、東レは若手の成長が頼みだ。
篠田監督が「安定感が出て攻撃の引き出しが増えた」とスタメン起用を示唆するのが小沢。１年目は開幕戦で肩を負傷、昨季は開幕前に追い込み過ぎて太ももの肉離れを負って離脱した。「自己管理の甘さ。今年は慎重にコンディションを整えた。スタメン定着を狙っていく」と小沢。
プレーの幅を広げる契機になったのが８月のＡＶＣカップ。日本代表のオポジットとして得点力を求められた小沢は海外の長身選手に相対し、「高さでは通用しない。３枚ブロックがそろっても得点につなげるにはどうしたらいいかを考えた」。その中でブロックアウトなどの技術に磨きを掛けた。武器のサーブも「ミスを恐れずに打つようになって感覚がいい」と明かす。
ミドルは２年目の難波、西本の成長に加え上條が戦力として計算できるのは心強い。篠田監督は「Ｂクイックがすごい。手足が長く変則的なフォーム。トスが流れても打てるので決定率が高い」と絶賛する。身長１９５センチで最高到達点は３４８センチ。上條は「高さのあるプレーと幅広いコースに打つことが武器。年齢は一番下でも（スタメン争いで）渡り合えるものがあるはず。チームの勝利に貢献したい」と頼もしい。
東レアローズ 今季メンバー
ＧＭ 小林敦
監督 篠田歩
コーチ 阿部裕太
左から背番号／氏名／年齢／位置／身長／体重
❼峯村雄大 ２８ アウトサイドヒッター １８６ ８１
①難波尭弘 ２４ ミドルブロッカー １９８ ９４
②高橋健太郎 ２７ ミドルブロッカー ２０１ ９３
③山口拓海 ２５ リベロ １６８ ６７
④酒井啓輔 ２６ セッター １８６ ７６
⑤米山裕太 ３８ アウトサイドヒッター １８５ ８３
⑥手塚大 ３４ アウトサイドヒッター １９２ ９０
⑧真子康佑 ２４ セッター １８４ ７３
⑨富田将馬 ２５ アウトサイドヒッター １９０ ７５
⑩重藤トビアス赳☆２１ アウトサイドヒッター １９１ ７９
⑭パダル・クリスティアン ２６ オポジット １９７ １００
⑮李博 ３２ ミドルブロッカー １９５ ８３
⑯上條レイモンド ２３ ミドルブロッカー １９５ ８２
⑰小沢宙輝 ２５ アウトサイドヒッター １８６ ８１
⑱西本圭吾 ２４ ミドルブロッカー １８９ ９３
㉑藤井直伸 ３０ セッター １８３ ８０
【注】白抜き数字は主将、☆は内定選手
東レアローズ男子 試合日程
１０月２２、２３日 サントリー（大阪・スカイアリーナ）
１０月２９、３０日 パナソニック（三島市民体育館）
１１月５、６日 ジェイテクト（滋賀・ＹＭＩＴアリーナ）
１１月１３、１４日 東京ＧＢ（東京・アリーナ立川立飛）
１１月１９、２０日 ＶＣ長野（草薙このはなアリーナ）
１１月２６、２７日 大分三好（大分・昭和電工武道スポーツセンター）
１２月３、４日 堺（三島市民体育館）
１月７、８日 ＪＴ広島（広島グリーンアリーナ）
１月１４、１５日 ＷＤ名古屋（岩手・紫波町総合体育館）
１月２１、２２日 パナソニック（大阪・パナソニックアリーナ）
１月２８、２９日 ジェイテクト（愛知・ウイングアリーナ刈谷）
２月４、５日 サントリー（三島市民体育館）
２月１８、１９日 東京ＧＢ（草薙このはなアリーナ）
２月２５、２６日 ＶＣ長野（長野・松本市総合体育館）
３月４、５日 大分三好（草薙このはなアリーナ）
３月１１、１２日 堺（大阪・堺市金岡公園体育館）
３月１８、１９日 ＪＴ広島（沼津市総合体育館）
３月２５、２６日 ＷＤ名古屋（愛知・パークアリーナ小牧）
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