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SL整備工場が着工 島田・東海汽缶「人材育成拠点に」

 大井川鉄道の蒸気機関車(SL)のボイラー整備を行う東海汽缶(静岡市清水区、鈴木肇社長)は26日、島田市金谷泉町に新設するSL専門の新工場の起工式を行った。来年1月の完成を予定している。

工場の完成イメージ図(東海汽缶提供)
工場の完成イメージ図(東海汽缶提供)
くわ入れを行う鈴木社長=島田市金谷泉町
くわ入れを行う鈴木社長=島田市金谷泉町
工場の完成イメージ図(東海汽缶提供)
くわ入れを行う鈴木社長=島田市金谷泉町

 新工場は鉄骨造2階建て、延べ床面積875平方メートルで、SL2機を同時に修繕することが可能。総工費は約3億5千万円。21年ぶりの新車両としてことし2月に兵庫県加東市から譲り受けた「C56形」の復活に向けた修繕など、大鉄の所有SLの整備に取り組む。大鉄によるとSLのボイラー整備を手掛ける企業は東海汽缶を含め全国に2社しかなく、大鉄以外の各地のSL整備も引き受ける方針。
 東海汽缶の社員や大鉄の鉄道部社員、工事関係者ら25人が集まって神事を行い、工事の安全を願った。鈴木社長は「SLのボイラー修理は特殊な技術が必要。新工場を拠点に技術向上や人材育成を進めたい」と述べた。

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