詐欺注意「孫」が呼び掛け 静岡でキッズポリス活動
静岡中央署は1日、同署管内の小学生と協力し、特殊詐欺被害防止の広報活動を静岡市葵区牛妻の市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」で行った。警察官の制服を身にまとった「キッズポリス」がパトカーの車載マイクを使い、祖父母や地域住民へ注意を促した。
特殊詐欺被害の現状を多くの人に知ってもらおうと、家族が集う大型連休に合わせて企画した。同センター周辺の児童や静岡中央防犯協会のメンバーら約15人が参加した。
児童らはパトカーに乗車し「知らない電話には絶対出ないでください」「お家にあるお金が狙われています」などと呼び掛けた。参加した山中颯太さん(8)は「パトカーにマイクがあるのを知らなかった。詐欺が減るように伝えていきたい」と話した。
同署によると、管内では今年に入ってから4月27日現在、9件、計3630万円(速報値)の特殊詐欺被害を認知している。同署の永田央生活安全課長は「子どもが『孫目線』で大人に注意喚起するのは、他の誰よりも効果がある」と活動に期待を込めた。