藤枝MYFCに今季加入したDF楠本卓海の“おもしろキャラ”にペナルティ・ヒデ「こういう素材、ツッコミとして大好物」

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」のスペシャルコーナー「魅せろHIGH ENERGY! MYFC!」に、藤枝MYFCのディフェンダー楠本卓海選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年3月25日放送)

大学時代はチームを1部昇格、全日本ベスト4に躍進

鬼頭:まずは楠本選手のプロフィール紹介から。東京都出身、1995年生まれの現在29歳。東京国際大時代は関東大学リーグ1部昇格と、全日本大学サッカー選手権大会初出場・ベスト4入りに貢献しました。

ヒデ:私の大学時代は、東京国際大さんは3部、4部ぐらいだったと思う。1部に昇格して、さらにベスト4までいってるからすごいな~。1年生からずっと出てたんですか?

楠本:1年生からトップにはいたんすけど、全然出れずに。試合に出るようになったのは3年の時です。4年生が1人、2人ぐらいしかいなくて。

鬼頭:それから2018年にレノファ山口に入団。水戸ホーリーホックを経て、今シーズンから藤枝MYFCに加入しました。

もしサッカーをやっていなかったら…

ヒデ:いつ頃プロに行けるぞみたいな瞬間があったんですか?

楠本:大学時代はプロになりたいとは漠然としか思ってなかったです。3年生の時にプロクラブに練習参加に行けるみたいなことがあって、そのぐらいですかね。もしかしたらプロに行けるのかなと。

ヒデ:もしもサッカーをやっていなかったらって質問に対して、楠本選手は「何もしていなかったかもしれない」って回答してるんですよ。どういうこと?(笑)

楠本:自分で言うのも恥ずかしいんですけど、全然勉強ができなくて…。

ヒデ:だろうね。…いや嘘ですよ(笑)会社員にはなれないな~みたいなことよね。働くにも何になっていいか分からないと。でも、考えたらサッカーがあったっていう。

楠本:だから、サッカーがなかったら何してんのか分からなかった。

鬼頭:プロまで行かれる方は、何でもできたと思いますけどね。その道を極められる方。

ヒデ:どの世界でも、努力を怠らないとか、勝負強さというのが求められる。だから、芸人になってたら、R1決勝は絶対行ってました。優勝は分からんけども。

楠本:す~ごいとこまでいけますね(笑)

ヒデ:だってザコシショウとか取れちゃう時代ですから。

実は静岡に縁があった!


鬼頭:選手名鑑には以前から静岡に住んでみたかったって載ってるらしいんですが、憧れがあったんですか?クス(楠本)さんは東京都ご出身ですけど。

楠本:山も海もあってめちゃくちゃいいな、住みやすそうだなと思って。

ヒデ:ぼんやりと?

楠本:ぼんやりです。1個訂正したいのが、俺、新体制発表の時に静岡に縁もゆかりもないって言ったんですけど、実は自分のおばあちゃんが島田市に住んでいて。

ヒデ:めちゃくちゃ縁あるやん。

鬼頭:しかも、おばあちゃんの話ですよ。

ヒデ:「自分の」って言ったけど、そりゃ自分のおばあちゃんの話だろ。たいてい分かるよ。

楠本:自分のって言わないと紛らわしいかなって。すいません(笑)

ヒデ:ツッコミとして、こういう素材大好物!

鬼頭:顔真っ赤になっちゃって、かわいいです。

ヒデ:うちの相方のワッキーの方が賢いかもしれない。

藤枝MYFCはどんな印象?


鬼頭:MYFCにはどんな印象があったんですか!?

楠本:一昨年、水戸のホームで対戦しました。雷で中断になるまでは水戸のペースだったんですけど、中断以降は藤枝のペースになって、1対4でボコボコにされました。そのイメージが強くて…。それ以降、自分が出なかった試合を含めて藤枝には全く勝てなくて、めちゃくちゃ強いなって。

ヒデ:これは強いチームじゃないかと。

楠本:須藤さんもあれだけ短時間でコロッて変えられる監督なんやと。めっちゃくちゃインテリ系なのかなと思ったら、めちゃくちゃパッション系で熱い監督でした。

鬼頭:監督と合いそうですもんね。

ヒデ:須藤さんは熱い男ですけど、インテリジェンスなところもある。

楠本:熱い監督は結構好きなんですけど、その中でも戦術が本当にしっかりしてます。超攻撃的なところは俺になかったところなんで。

ヒデ:ノリとパッションだけじゃなく、緻密な計算のもとで考えられてるということでございますね。

順調に回復中


鬼頭:今シーズン2節の今治戦で怪我をされてしまいました。今は状態はどうですか?

楠本:絶好調です。

ヒデ:中畑清か!

鬼頭:生まれてない、生まれてない。29歳。

楠本:ちょっとわかんないっす(笑)

ヒデ:本当にわかんないんだ…。アスリートとして、プロとして、絶好調っていうことが本当に大事です。

楠本:順調です。

ヒデ:それが聞けて安心した。

ストレスは徹底的に考えて解消

ヒデ:現在すごくチームの調子が上がってきてると思うんですけど、楠本選手から見てチームの状況はどうですか?

楠本:5試合負けなし(6節終了時点)が続いてるんですけど、自分が見た範囲ではおごりとかそういうものは一切ないです。厳しい声も常に出てますし、1人1人切磋琢磨してます。すごいいい雰囲気だなと思います。

ヒデ:早く治して、ご自身もピッチに立ちたいでしょうね。

楠本:サッカーしたいっすね。

ヒデ:ストレスとか大丈夫ですか?

楠本:筋肉系の怪我が初めてに近いので、どんなものかなと思ったんですけど、特にストレスはなく。

ヒデ:落ち込んでてもしょうがないから、ポジティブにっていうことなんですけども、ストレス解消法が「考えて考えて考え込む」っていう謎のコメントをされました。僕は考えない方がいいのかなと思ってたんですよ。逆に入り込んじゃわないんですか?

楠本:それについてとりあえず考えて、いろいろなことを考えて予測して、自分の中ですっきりさせるっていうだけです。ぼかすのが嫌なんで。

鬼頭:ごまかさないんだね。

娘の切り替えの早さは父親譲り?

鬼頭:最近の悩みに、夜中に起きちゃうって書いてありますね。

ヒデ:どうしたの?

楠本:子どもです。

ヒデ:あら~。ベビちゃん、それはもうありますよ。

鬼頭:今何か月?

楠本:上が2歳で、下が7ヶ月です。

ヒデ:かわいい盛りの泣き盛り。

楠本:めちゃくちゃかわいい…。

ヒデ:2歳くらいが超やばいよね。

楠本:やばいっす。

ヒデ:パパぁ~!ってなるわけでしょ?

楠本:上の子がパパっ子で。

鬼頭:どのぐらい?

楠本:どのくらい…。すごい…。

ヒデ:やめてあげてよ。彼は追い込んじゃ駄目なのよ(笑)試合とか練習に行こうとすると泣くでしょ?

楠本:泣くも通り越して、最近「かっかー」って言います。サッカーのことを「かっかー」って言って、バイバイします。見送ってくれて、バイバイって言ったらすぐ遊びにいっちゃいます。

ヒデ:バイバイって言って閉めたあと、バーって泣いてる可能性あるよ。

楠本:ママ~って言って遊んでます。泣く声もなく。

ヒデ:切り替え早いのね。父親似だよね。でもかわいくて頑張れちゃうよね?

楠本:家族のために頑張るようなもんなんですよね。

ヒデ:そういうパパは強い。すぐ治る。焦らないでください。

すごいと思った選手は…

ヒデ:現役Jリーガーの中ですごいなと思ったのが、鹿島アントラーズの知念慶選手だそうですね。なぜですか?

楠本:鹿島アントラーズに行ってボランチやって、あれだけ決めてます。多分川崎フロンターレにいたからある程度できるんでしょうけど、ボランチって一番難しいと思うんですよね。普通にこなしてるのがただただすごいなと思っています。

鬼頭:今年のリーグで対戦が楽しみなクラブはどこですか?という質問に、北海道コンサドーレ札幌と回答されています。

楠本:行ってみたいスタジアム(大和ハウス プレミストドーム)です。まだ行ったこともないので。

ヒデ:俺はワールドカップ予選の時に行ったことありますけど、ドームですから反響はすごい。壁の高さは不思議な感じだもんね。

下にスリスリしながら…

鬼頭:チームの中で仲の良い選手は?今若手の選手が多いですけど、29歳、どんな立ち位置ですか?

楠本:まだ下にも気を遣ってます。怖いって思われやすいので。

ヒデ:いじられたりはしないの?

楠本:ガンガンいじってくるやつはそんなにいないですね。マサ(杉田真彦)と中川風希、金子翔太と同い年なんですけど、マサは大学のときから面識がありました。そこがグイグイ来てくれる。自分から行くのが苦手なんで…。

ヒデ:難しいよね、飯を誘うのとか。そっちの世界もあんの?

楠本:全然ありますよ。

ヒデ:こっちの世界も向こうから言ってきたら連れてくけど、こっちから誘ったら行かなきゃいけないのかなみたいな空気が出ちゃうかなって気を遣って…。

楠本:今はもう下にスリスリしながら生きてます。

ヒデ:一緒でございます。あんなに千鳥が売れると思わなかったんだけど。

妻との運命的な出会い

ヒデ:指にキラリと光るシルバーリング。奥様とはどういう出会いだったんですか?

楠本:最初は山口です。同僚を連れてご飯を食べに行ったんですけど、お店に妻の一組しかお客さんがいなくて。その場では何もなかったんですけど、2軒目の居酒屋みたいなところでも、またその人たちしかいなくて。移動した場所が一緒でした。

鬼頭:すごい。たまたま。

楠本:後輩がすごい楽しくしてたんで、これもう1回やろうかなと思って、自分が3人のうちの1人に連絡先を聞いて、それが今の妻です。

鬼頭:ごめんなさい。最初から「妻を狙っていた」ということでいいんじゃないですか…?今「後輩のため」っておっしゃいましたけど。

ヒデ:狙ったっていう言い方は聞こえが悪いよね。

鬼頭:じゃなかったら連絡先聞かないじゃないすか。一目惚れでしょ?

楠本:いや本当に何も思ってなかったんですよ。

鬼頭:ほんと…?

ヒデ:そういうもんなんですよ。

ヒデがクスを好きな理由

ヒデ:最後にサポーターの皆さんに熱いメッセージを。

楠本:まだ個人的には全然結果出せてないんで、早く治してチームの力になれるように頑張ります。スタジアムでも熱い応援は選手に聞こえてるので、これ以上のものを届けてくれたら助かります。嬉しいです。よろしくお願いします。

ヒデ:僕がなぜクスのことが好きなのか。面白いし、挨拶もしっかりハキハキしてて、誠実な礼節を重んじる男だから。プラス、ちゃんとゲスト用のバッジつけてる。Jリーガーで初めてですよ。

楠本:つけないんすか?

ヒデ:つけない。俺、そこにすごいキュンキュンしちゃったの。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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