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楽しさ広がる 静岡・日本平観光

 建築家隈研吾氏が手掛けた展望台「日本平夢テラス」や、久能山東照宮につながるロープウエーなど多くの施設があり、静岡市内有数の観光スポットとして知られる日本平エリア。最近、施設が刷新されたり、新たなサービスが始まったりと、魅力向上に向けた動きが活発になっています。一度、ご家族やご友人と訪ねてみてはいかがでしょうか。
 〈静岡新聞社編集局未来戦略チーム・尾原崇也〉

SNS人気「蛇口みかん」 日本平ロープウェイ

 ミカンがぎっしりと敷き詰められたデザインが目を引く「蛇口みかんジュース」。SNS映えするとして若者らの人気を集める。

SNS映えするとしての若者らに人気の「蛇口みかんジュース」=静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅
SNS映えするとしての若者らに人気の「蛇口みかんジュース」=静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅
 昨年3月にリニューアルした静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅は、多世代が楽しめる観光施設に生まれ変わった。蛇口みかんジュースは1回200円で蛇口をひねると、県内産ミカンを搾ったフレッシュジュースが味わえる。
 ロープウエーは日本平と、同市駿河区の久能山東照宮をつなぐ。運営する静岡鉄道が、開業当初から半世紀運営した日本平パークセンターを建て替えた。
 新施設は木目調のモダンなデザイン。久能山東照宮や徳川家康にちなんだ土産物が充実し、フードコートも近く開設する予定。駿河湾の眺望を楽しみながら、家康や静岡ならではの料理に舌鼓を打つことができる。
 〈2022.2.9 あなたの静岡新聞〉

日本平駅、2021年に新装 土産物・飲食充実

 静岡鉄道は28日(※2021年3月28日)、日本平と久能山東照宮とを結ぶ日本平ロープウェイの日本平駅(静岡市清水区)をリニューアルオープンした。物販・飲食機能を強化するなど、久能山東照宮への玄関口にふさわしいより快適な施設とし、周辺一帯のにぎわい創出につなげる。

新装した日本平ロープウェイの日本平駅=静岡市清水区
新装した日本平ロープウェイの日本平駅=静岡市清水区
 約50年間運営してきた日本平パークセンターを建て替えた。鉄骨2階建ての新施設は自然景観を意識して木目調のモダンなデザインを採用。2階に久能山東照宮や徳川家康にちなんだ土産物をそろえ、清水区産みかんのジュースが出る蛇口など家族で楽しめる設備を充実させた。ロープウエー乗り場とつながる1階では、駅周辺の見どころをプロジェクターやパネルで紹介している。
 周遊機能の向上に向け、隣接する日本平夢テラスとつながる歩道や展望エリアも整備し、駐車場を拡充した。
 同駅で竣工(しゅんこう)式が行われ、今田智久社長と出野勉副知事、田辺信宏市長、久能山東照宮の落合偉洲宮司がテープカット。今田社長は「観光をより快適に楽しんでいただけるよう貢献していきたい」と述べた。
  〈2021.3.29 静岡新聞朝刊〉

夜景も楽しんで 静岡市がウェブサイト新設

 静岡市内の夜景スポットの魅力を広く発信するため、静岡市はこのほど、夜景観光に特化した公式ウェブサイト「静岡の夜景」を開設した。夜間のイベントやイルミネーションの情報を紹介し、夜景を生かした観光振興につなげる。

市内の夜景スポットの魅力を発信するために開設したウェブサイトのページ
市内の夜景スポットの魅力を発信するために開設したウェブサイトのページ
 日本夜景遺産に認定されている清水区の日本平やエスパルスドリームプラザの観覧車、葵区の梶原山公園のほか、多数の店の赤ちょうちんが並ぶ同区の青葉おでん街・青葉横町やライトアップされた駿府城公園など8カ所を掲載した。富士山が美しく見られる場所や、高所から市内を一望できるスポットなど、ジャンル別の紹介もある。
 夜空を彩る花火大会などの祭り、ライトアップなど夜間のイベント、市内で行われているイルミネーションの情報も発信する。
 市観光・MICE推進課の担当者は「市内への滞在時間を延ばし、宿泊につなげたい」と話している。
 〈2022.1.3 あなたの静岡新聞〉

スマホで音声ガイド 地元企業が新サービス開始

 建築家の隈研吾氏が手掛けた展望台「日本平夢テラス」や市内唯一のロープウエー、約160種類700点を擁する日本平動物園など、静岡市内で有数の観光スポットが点在する日本平エリアの魅力をさらに知ってもらおうと、同市のベンチャー企業がスマートフォンによる衛星利用測位システム(GPS)連動型の自動音声ガイドを開始した。今後は浜松市中心部でも同様の取り組みを予定する。

日本平エリアの観光スポットが並ぶ「おともたび」。ガイド役の似顔絵に近づくと地元住民の声で観光案内が流れる
日本平エリアの観光スポットが並ぶ「おともたび」。ガイド役の似顔絵に近づくと地元住民の声で観光案内が流れる
 日本平周辺でサービスを行うのは観光サイト「おともたび」を展開している「Otono」(青木真咲社長)。サイトにアクセスすると、ガイド役の地元住民の似顔絵で表示された観光スポットが示され、近づくと住民の声で観光案内が流れる。隣接する三保エリアでは昨年4~12月、同様のサイトを約1万人が利用するなど好評を集めている。
 日本平エリアのサイトも基本的な仕組みはこれまでと同様だが、ゲーム感覚で巡ってもらえるように、一度訪れた観光スポットのアイコンの色を暗くしたり、残りの地点数をカウントダウン表示できるように改善したりした。一部のシステム開発を自社で行い、アプリをダウンロードしなくてもスムーズなサイトの挙動に成功した。
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新たにサービス開始した日本平エリアの「おともたび」を操作するOtonoの青木真咲社長=静岡市清水区

 日本平動物園ではレッサーパンダの赤ちゃんの泣き声やダチョウの声など、飼育員が録音していた珍しい音声が流れるポイントも用意する。三保・日本平両エリアのスポットは計50カ所以上になり、青木社長は「コロナ禍でガイドツアーができない中、他地域からも制作の打診がある」と手応えを話す。
 久能山東照宮に向かうロープウエーの乗り場近くにある売店「門前の恵み たいらぎ」を運営する静鉄リテイリングの森裕理さん(24)は「観光スポットが単体でPRしても誘客につながらないことが多い。サービスで点が集まり面として観光PRできていると実感する」と話した。
 〈2022.1.5 あなたの静岡新聞〉