コンサート中に震度6強の地震 さらに火災が…高層階にある音楽ホールで避難訓練 全員避難に約10分【静岡】

2月27日、静岡市内の音楽ホールでは、コンサート中に地震が起きた想定で避難訓練が行われました。高層階からたくさんの人が冷静に避難できるかがポイントとなりました。

<社会部 山口駿平記者>
「まもなくコンサートが開演します。曲の途中に地震発生のアナウンスが行われる予定です。現在は一般的なコンサートの開演前と同じような雰囲気です」

27日、静岡市の「静岡音楽館AOI」で開かれた「避難訓練コンサート」には、200人以上の観客と30人あまりのスタッフが参加しました。

音楽隊による演奏が進む中、開演からおよそ30分後。震度6強の地震が発生したというアナウンスが流れると、観客はその場で安全を確保。会場の外のロビーに避難しました。

<スタッフ>
「ただいま火災報知機が鳴っております。確認をしておりますので少しお待ちください」

さらに、建物内で火災が発生。観客たちはスタッフの誘導のもと、非常階段を使って1階に避難しました。8階にあるホールから全員が避難するまでにかかった時間は想定通りの約10分でした。

<参加者>
「普段、結構音楽のコンサートに来ることはあってこういう機会ってあまりないと思うので、こういうところで経験しておいて今後に生かそうと思った」

<参加者>
Q. 階段は大変ではなかったか
「覚悟してたので大丈夫だった。体験するとしないのでは違うので(本番も)大丈夫。きっと」

施設にとっても観客を巻き込んだ訓練は初めての試みで、今後への課題も浮き彫りになりました。

<静岡音楽館AOI草分裕美館長>
「誘導してくる際の声掛けの部分で、もう少し声を出してご案内したかったなとか、待ってる間に安心させる声掛けなどをもう少ししたいと思った。マニュアルなどの見直しなども行いながら、定期的に(訓練を)できれば」

今後はさらに規模を拡大した避難訓練も行っていきたいということです。

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