
キャベツひと玉534円「衝撃的な仕入れ値」にとんかつ店も“参った” 平年価格の約3倍で消費者も「手が出ない」

キャベツの高値が止まりません。1月15日、農林水産省が発表した先週のキャベツの平均価格は平年と比べて約3倍の534円。この状況に消費者はもちろん、キャベツが欠かせないとんかつ店も頭を抱えています。
こんがりときつね色に揚がったおいしそうなとんかつ。そのベストパートナーといえるのがキャベツです。静岡県内で6店舗を展開するとんかつ専門店「かつ銀」では、ご飯や味噌汁のほかキャベツもおかわり自由です。
<来店客>
「キャベツは好き」
「皆さん喜ぶと思う。特に学生さんは」
おかわり自由の店をいま、悩ませているのが、キャベツの価格です。
<「かつ銀」静岡SBS通り店 青島佑樹店長>
「(去年の仕入れ値に比べて)一番高いときで2.5倍や3倍。正月は4倍近くまで値段が上がった」
「かつ銀」静岡SBS通り店では、多い日には1日で20玉から30玉ほどキャベツを使いますが、今までにないくらいの値上がりで影響が大きいといいます。
<青島店長>
「衝撃的な仕入れ値ではあるが、お客様に楽しみにしてきていただいているので、続けていきたい」
農林水産省によりますと、先週の全国平均小売価格は1キロあたり534円。平年と比べて約3.3倍です。なぜ、こうなったのか。背景には2024年の夏の猛暑や秋の天候不良が影響し、生育や品質の不良による出荷量の減少があるといいます。
影響はスーパーマーケットにも出ています。フードマーケットマム下川原店(静岡市駿河区)でも。
<タカラ・エムシー広報課 田海廣人課長>
Q. 価格は?
「先週に比べると、少し落ち着いたが、去年に比べると高い。先週は400円以上」
ちなみに2024年のこの時期、ひと玉100円台で売っていたといいます。
<買い物客>
「手が出ないというか。あんまり。すごく高い。きのうもそういう話を周りでしたばっかりで、半分ずつ買うとか、ちょっとずつ使う」
「お好み焼きも食べられないくらい」
<田海課長>
「なるべくお求めやすい価格で提供できるよう努力はしているが、なかなか厳しい」
Q. 今後の見通しは?
「まだ読めない状況だが、一部は供給が安定するという話もなくはないので、様子を見ながら」
“食卓の定番野菜”キャベツの高騰。家庭の献立選びにまだまだ影響を与えそうです。
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