
“選挙イヤー”迎えて予定者は…夏の参院選に向けて動きが活発化 2025年の静岡県内は「選挙ラッシュ」

2025年は静岡県内多くの自治体で選挙が控えている「選挙ラッシュ」の1年です。夏に予定される参院選には2つの改選議席に対し、いまのところ現職・新人あわせて4人が出馬する見通しで、早くも選挙戦を見据えた動きが活発化しています。
1月4日、島田市で開かれた出初式に姿を見せたのは、自民党の牧野京夫さんです。
<自民党 牧野京夫参院議員>
「日頃、本当に皆さんには本業がある中で我々市民のために日夜努力頂いていること感謝申し上げます」
夏に控える参院選で4回目の当選を目指す牧野さん。「選挙イヤー」を迎え、新年早々、精力的に動きます。
<自民党 牧野京夫参院議員>
Q.選挙の年なので地元をしっかり回る?
「まぁ毎年同じですよ。今年は特に選挙の年だから今の仕事が参議院の議院運営委員長をやっていますので、国会運営をしなきゃいけない。それが1番の仕事なんだけども、合間を縫ってやっぱり地元に帰って少しでもまわろうかなと思っています」
昼過ぎには、生まれ故郷・島田市金谷地区の新年会にも顔を出し、地元の声に耳を傾けました。2024年10月の衆院選で自民党は惨敗。「少数与党」として迎える初めての選挙戦に牧野さんは危機感をあらわしました。
<自民党 牧野京夫参院議員>
「とにかく厳しい、今までにない厳しさを感じている選挙だと思います。僕らが大事なことは誠実に着実に政策を実行していくことだと思っていますので、それで信頼を回復していくしかないんじゃないかなと思います」
1月8日、自宅でヤギの世話をしていたのは「ヤギおじさん」の愛称でも有名な国民民主党・幹事長の榛葉賀津也さんです。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「政治家と同じで序列があるんですよ。これが一番ボスで女ボス」
朝の日課となっている相棒との時間も束の間、「選挙モード」へ切り替えます。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「この夏には私の5回目の参議院選挙ということで、私にとっても国民民主党にとっても大きな天下分け目の戦いになると思います」
幹事長業務もあり、地元での活動が少なくなる榛葉さん。後援会に結束を呼び掛けました。
その後、訪れた地元の賀詞交歓会では、国民民主党が実現を目指し協議を続ける「103万の壁」について触れ、語気を強めました。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「最低限の生きていく生活を103万円でできますかと。自民党税調会長103万円で生活してみてください。それを178万円まで非課税にしようというのは庶民からしたら当然の話であります」
2024年の衆院選で大躍進を遂げた国民民主党。それでも「ブレない」姿勢を貫きます。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「我々は自民党を倒すとか政権を揺さぶるとか週刊誌を片手に追及型の議論はやりません。国民の為になる政策を今の与党や他の野党にご理解いただいてしっかりとそれを実現させていく。そういう『対決より解決』の政治をこれからも貫いていきたい」
<共産党 鈴木千佳さん>
「来年の参議院選挙に再び立候補する決意を固めました」
2024年12月に出馬表明したのは、共産党の鈴木千佳さんです。川根本町出身の鈴木さん。2023年4月の静岡市長選や2022年の参院選、2021年の参院補選などに出馬するもいずれも落選していて、国政への挑戦は今回で6回目となります。
女性目線での政策を訴えていきたいと意気込みます。
<共産党 鈴木千佳さん>
「誰もが自分らしく生きられるジェンダー平等社会の実現へ。そのためにも女性や子どもの声、当事者の声を国政に届けたいと思います」
<参政党 松下友樹さん>
「『日本の国益を守る、そして世界に大調和を生む』これが私たち参政党の理念です」
今回、初の選挙戦に挑むのは参政党の松下友樹さんです。掛川市内の美容クリニックで院長を務める松下さん。現役医師として医療に関わる問題を解決していきたいと出馬を決意しました。
<参政党 松下友樹さん>
「医療というのをお医者さん任せにしないような、自分たちでちゃんと情報とって正しいと思うことをやっていくとか、そういう地道な積み重ねで、だいぶ社会の医療の在り方って変わると思うんですよね。そういう所を目指していきたい」
参院選まで約半年となりました。与党野党で1議席ずつ分け合ってきた選挙区ですが、自民党が信頼を取り戻すのか、衆院選の勢いのまま野党が勢力を伸ばすのか、注目の選挙戦となります。
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