“消えた衆院選入場券”実は市役所で504通911人分印刷していなかった…確認せず郵便局に発送依頼=静岡・沼津市選挙管理委員会

静岡県沼津市の一部の地区で衆議院選挙の「投票所入場券」が投票日になっても届かなかった問題で、沼津市選挙管理委員会は11月15日午後、沼津市市役所で臨時の会見を開き、市役所の入場券印刷作業の時点で504通が印刷されておらず、確認不十分のまま発送したミスが原因だったとして謝罪しました。

<沼津市選挙管理委員会 小宮山克己委員長>
「大変申し訳ございませんでした」

10月27日に行われた衆議院議員選挙では、沼津市の今沢地区と松長地区の一部の世帯に『投票所入場券』が投票日までに届かず、問い合わせの電話が市役所に100件以上寄せられていました。

沼津市選挙管理委員会が15日の臨時会見で説明した調査結果によりますと、沼津郵便局に発送を依頼するため市役所内で印刷するべき入場券の数は8万7666通でしたが、実際に印刷した数は8万7162通で504通不足していました。

しかし、選管は印刷するべき数の管理確認が不足していて、504通少ない数で誤認したまま、沼津郵便局に発送を依頼したということです。

印刷できていなかった内訳は、今沢地区で391通・721人分、松長地区で113通・190人分で、合わせて911人分の入場券が未作成のまま、郵便局に差し出していませんでした。

<沼津市選挙管理委員会 池谷志津子事務局長>
「焦りがあった…のであると思います。急いで入場券を、入場券の発送自体が遅れていましたので、すぐに届けなければいけないという気持ちがあったと思います。それで、あの数字は必ず合ってるはずだという思い込みがあったと思います」

印刷されなかった原因は、担当職員がシステムの操作を誤ったか、印刷ファイルの破損の可能性があるということです。

沼津市選挙管理委員会は管理と確認を厳密にし、複数の職員で慎重にチェックし合うことで再発を防止するとしています。

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