「教育の機会を奪ってきたこと教育者としてどう考えるのか」鈴木知事不満 静岡大学長が浜松医大との統合・再編「リセット」発言めぐり

続投が決まった静岡大学の日詰一幸学長が浜松医科大学との統合・再編の合意書を「リセットする」と発言したことをめぐり、鈴木康友静岡県知事は、11月8日の定例会見の中で、「非常に問題がある」と指摘しました。

<静岡県 鈴木康友知事>
「非常に問題のあることだというふうに思う。浜松医大に対して、何の相談もなく、勝手に白紙撤回することは、大変私は信義にもとることだと思いますし、本当に多くの時間が費やされていますし、どんどん時代に取り残されている感がいたします」

鈴木知事が懸念を示したのは、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題です。2019年、静大と浜松医大は、法人の統合と大学の再編で合意書を交わしましたが、静岡大の学内ではその在り方について、意見が分かれていました。

そして、2023年、日詰学長は合意書とは異なる案を代案として示しましたが、浜松医大側は合意書通りの再編を求め、受け入れませんでした。

<静岡大学 日詰一幸学長>
「合意書につきましては、今年度内をめどに1度リセットする」

2024年10月、続投が決まった日詰学長は合意書を事実上、白紙に戻すと表明しました。

<鈴木知事>
「(静岡大学)浜松キャンパスの意向がまったく無視されたということについても、私は問題だというふうに思っているし、子どもたちの教育の機会をたくさん奪ってきたということについて、教育者としてどのように考えていくのか」

鈴木知事は、大学同士の機関決定に沿って進めてほしいと要望しました。

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