「自分にはボウイという別人格がいる」浜松市3人殺害事件の初公判 被告の男が起訴内容を否認=静岡地裁浜松支部

2022年3月、浜松市中央区の住宅で高齢の夫婦ら3人が殺害された事件の初公判が開かれ、被告の男は起訴内容を否認しました。争点の一つとなるのは「被告の別人格」の存在で、責任能力をめぐり検察と弁護側の主張は真っ向から対立しました。

殺人の罪に問われているのは、浜松市中央区佐鳴台の無職の男(25)です。

起訴状などによりますと被告の男は2022年3月、自宅で祖父(当時79)、祖母(当時76)と兄(当時26)の3人をハンマーなどでそれぞれの頭部を殴り、殺害した罪に問われています。初公判で被告の男は「僕は自分が人を殺した自覚がないですし、殺した記憶もない」と起訴内容を否認しました。

法廷で明らかにされたのは、山田被告の「別人格」とされる存在です。被告は警察での取り調べの際に「自分にはボウイという別人格がいる」と供述しています。

弁護側は冒頭陳述で目撃者がいないことなどから、無罪を主張した上で仮に被告が殺害行為に及んでいたとしたら「別人格」による制御不能な状況だったと説明しました。

一方、検察は被告の動機についてかつて家族から受けていたDVなどが背景にある述べ、犯行は計画的だと指摘。「別人格」については不自然・不合理で、仮にそうであっても責任能力は認められるとしました。

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