10月15日公示された衆議院選挙。10月16日から期日前投票が始まりました。注目度の高さの割には伸び悩む投票率を何とかしようと、行政とは別に、独自で有権者にお得なサービスを行う企業などが増えています。その効果とは?

<LIVEしずおか 松下晴輝アナウンサー>
「きょうから期日前投票が始まりました。投票用のブースも出来上がり、着々と投票作業が進められています」
期日前投票所は静岡県内では133か所に設置され、そのうち、57か所で10月16日から投票が始まりました。
<最初に期日前投票した人>
「『頑張れよ』という思いで投票しました」
<期日前投票した人>
「やっぱり消費税のこととか。暮らしがよくなるといいなと思っています」
静岡市の選挙管理委員会によりますと今回の衆院選は準備の期間が短く、一部の地域では、まだ入場券が届いていない状況ですが、本人確認ができれば投票できます。

<静岡市選挙管理委員会事務局 梅田しおり次長>
「やはり投票、選挙というのは、民主主義の根幹なので、ぜひ多くの人に投票に来てもらいたい」
選挙といえば、関係者がいつも気をもむのが投票率です。3年前の衆院選、県内の投票率は54.81%と低調でした。そこで、投票した際にもらえる「投票済み証明書」を使って投票率アップに一役買おうという独自の動きが県内でも定着してきました。たとえば…
<LIVEしずおか 松下晴輝アナウンサー>
「いただきます。まだまだ暑い日が続きますから、盛り蕎麦がおいしいです。さて、盛り蕎麦なんですが、投票の証であるこちらのカードを持ってくると、お得に食事ができるんです」
静岡市の街なかにあるこちらの飲食店では、投票所でもらった「証明書」を示すと、会計金額から10%安くなります。

<蕎麦鷹乃 日高裕次郎店長>
「1人でも多くの人に選挙に行っていただいて、さらに美味しいお食事をお得に食べていただいていただければ」
こちらの店でのサービスは、10月16日から10月いっぱい行われます。
また、こちらの日本料理店では。
<LIVEしずおか 松下晴輝アナウンサー>
「選挙カードを持ってくるとお得な特典があると伺ったのですが」
<日本料理うおかね 高木一浩社長>
「こちらのシャーベットが付きます」
こちらの店では、8年以上前からこのサービスを続けています。気になる反響は?
<日本料理うおかね 高木一浩社長>
「現状、この来場者カードをもって来られる方はそんなに多くなくて」
高木さんはこのサービスをもっと多くの人に知ってもらい、一票を投じるきっかけになればと願っています。

<日本料理うおかね 高木一浩社長>
「やっぱ地域全体で選挙のたびにやっていれば、選挙そのものが地域で盛り上がると思う。そういうさきがけになってほしい」
大事な一票を投じることで得られるおトク感。このサービスを選挙に行く理由のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

「投票済み証明書」の入手方法を紹介します。投票所に行き、投票した後に、係員の人に「証明書をください」というともらえます。いたって、簡単です。このサービスですが、あくまで企業独自で行っているものですので、各自で調べて、利用してみてください。