静岡県西部を中心に30日も“危険な”暑さ 逆手にとった“納涼ビジネス”活発化 13地点で35℃を超える猛暑日観測 県は初の緊急会見を実施=浜松市
7月30日も静岡県内は危険な暑さとなり、浜松市天竜区は、38.9℃と2日連続で全国で2番目の気温となりました。酷暑が続いていますが、この暑さを逆手にとった“納涼ビジネス”も本格化しています。
<滝澤悠希キャスター>
「午後2時の浜松市天竜区です。立っているだけで汗が吹き出てくる暑さで、気温計は38℃を示しています」
静岡県内は30日、18の観測地点のうち、13地点で35℃を超える猛暑日に。浜松市天竜区は38.9℃と、2日連続で全国2番目の暑さとなりました。
<街の人>
「さすがにここまで来ると耐えられない」
30日は静岡県内で28人が熱中症の疑いで搬送されていて、三島市では柔道部の活動中に男子高校生2人が体調を崩し、救急車で運ばれました。
<静岡県 地域医療課 伊藤正仁技監>
「自身と自分の周りの人の命を守って頂く行動をとって頂きたいと考えております」
静岡県は、暑さ対策を促す初の緊急会見を実施。県内ではこの夏に熱中症の疑いで2人が死亡していることを踏まえ、県は外での運動などはなるべく控え、こまめな休憩や水分補給の徹底を呼び掛けました。
一方、この暑さを逆手にとり、活気が増している場所もあります。浜松市天竜区のこちらの飲食店は、餃子が人気の店ですが、いま力を入れているのは“ひんやりグルメ”。ジャージー牛乳を使ったソフトクリームの売り上げが伸びているといいます。
<餃子スラッピー 伊東幸祐さん>
「8月に入るとシェイクも始めるので、無理なく中で冷たいものを食べてもらえれば」
さらに、“ひんやりスポット”も人気です。
<滝澤悠希キャスター>
「浜松市浜名区の竜ヶ岩洞です。外の温度計は40℃近い数字を示していますが、洞窟の中は18℃と非常に涼しいんです」
直射日光が入り込まず、1年を通して18℃前後に保たれる「竜ヶ岩洞」。2024年のこれまでの来場者は、例年よりも1割ほど多くなっているということです。
<来場者>
「風が気持ちいい」
「(外と)20℃くらい違う。(体感が)全然違う」
<竜ヶ岩洞 足代智志所長代理>
「(地域の魅力は)洞窟の涼しさだけメインではない。浜名湖全体、浜松市全体で盛り上がっていけたら」
本格化する“納涼ビジネス”。暑さを利用して、地域の観光振興に生かそうという動きが活発になっています。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
関連タグ