
原告団怒り 「責任追及や損害賠償が遅れることがあってはいけない」熱海土石流民事訴訟 裁判の長期化避けられず

発生から3年が経過した熱海土石流災害ですが、遺族などが盛り土の土地所有者や行政を相手取った裁判は7月10日、口頭弁論が開かれました。原告側は「責任追及が遅れることがあってはいけない」などと指摘しました。
10日、静岡地裁沼津支部で開かれた裁判。熱海土石流災害の遺族や被災者らが盛り土の前と現在の土地所有者、静岡県と熱海市を相手取り損害賠償を求めています。
土石流発生の責任を追及する裁判ですが、土地所有者側と、行政側を訴えた二つの訴訟を併合審理としてからは初めての口頭弁論となります。
法廷では、原告団が今回の土石流災害は違法な盛り土だけでなく、隣接する開発地からの表流水が災害を更に甚大化させたと主張しました。閉廷後の会見で、原告側は裁判が長期化していることに言及しました。
<原告団 太田滋さん>
「行政(側)の弁護士の都合で、裁判が遅れることによって、責任(追及)や損害賠償が遅れることがあってはいけないと思っています」
次回の口頭弁論は2025年2月5日となっていて、審理の長期化は避けられそうにありません。
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