営業再開を目指していた老舗旅館が思わぬ被害に遭いました。火災からの復旧作業をしていた静岡県河津町の旅館で、合わせて220m分の電線が盗まれていたことが分かりました。
被害に遭ったのは、河津町の河津七滝近くにある老舗旅館「リバティーリゾート天城荘」です。
関係者によりますと、盗まれたのは、100m分の電線2つと20mの電線です。樽のように巻かれた100m分の電線は1つ100kgほどあり、表玄関の脇に2つ置いてありましたが、6月1日になくなっていることに気づいたということです。さらに、変圧器と建物をつないでいた20mの電線が切断され、持ち去られていました。
天城荘では2023年の元日に火災があり、営業休止となっています。現在は2024年7月中旬のリニューアルオープンに向けて、復旧作業を行っていた最中で、盗まれた電線は館内に電気を送るためのものでした。6月末には、電気設備のテストを予定していたといいます。
<職員>
「やっぱりみんな一生懸命仕事しているのに、そういうものを持っていくというのは、人間としてどうでしょうかね」
警察は運営会社からの通報を受け、窃盗事件として捜査しています。