LIFEライフ

シズサカ

清水エスパルスユースのMF小竹知恩が同期の西原源樹にライバル心むき出し!「自分も早くあの舞台に」プリンスリーグでの活躍誓う

清水エスパルスユースのサイドハーフ小竹知恩(左)と西原源樹


清水エスパルスユースで中盤左サイドを担う小竹知恩(プログレッソ佐野出身)はDAZN(ダゾーン)から流れてくる同期のプレーを複雑な思いで見つめていた。

3月24日のJ2リーグ「清水ー秋田」戦。同じ清水ユースの西原源樹(もとき)が画面に映し出されていた。今季開幕戦でクラブのリーグ戦最年少出場記録(17歳2カ月9日での更新)を塗り替えたばかりの同期が、この日は観衆の度肝を抜く見事なドリブルシュートを披露してみせた。

「見ていて、めちゃくちゃ悔しかった。源樹がトップチームのベンチに入るたびに毎回悔しい。試合に出るたびに毎回悔しい。もう何をしても悔しい」

ともにポジションはサイドハーフ。嫌でも意識してしまう。

2人はLINE(ライン)で毎日のように連絡を取り合う間柄。サッカーとは関係ない話で盛り上がっているという。「めちゃくちゃ仲がいいからこそ、悔しいんです。源樹に面と向かって言ったことはないけれど(笑)」。報道陣の前ではライバル心むき出しだ。

沢登監督「瞬間的なスピードは源樹より上。ただ…」

小竹は栃木県出身で、ナイジェリア人の父を持つ。恵まれた体を生かしたドリブル突破は高校生レベルでは迫力十分。U-17日本代表にも選出されている。

ただ、沢登監督は「瞬間的なスピードは源樹よりも上だろう」とポテンシャルの高さを認める一方、「仕掛けのポイント、攻守の切り替え、守備のタスク…。まだ足りないものがある」と手厳しい。

今季就任した山本真希コーチが小竹に求めることの一つは「自分の得意な形にもっていくためにどうすればいいかを考えながらプレーすること」。清水ユース時代、17歳7カ月23日のクラブ史上最年少(当時)でリーグ戦デビューを飾った過去がある山本コーチは「トップに昇格できるかできないか、すべて自分次第だ」とハッパを掛け続けている。

消える時間をいかに減らすか

小竹自身も足りないものがあることは自覚している。「自分はボールを持った時しか力を発揮できていない。オフの動きでもチームに貢献し、90分間チームに関わり続けられるようにならないと」。

能力の高さが誰もが認める。あとは消えている時間をいかに少なくできるか。身近なライバルの存在を刺激に変え、足りないピースをどこまで埋めることができるか。

「自分も早く源樹と同じ舞台に立って、活躍したい。それだけを見ている」。4月6日開幕のプリンスリーグ東海で“違い”を示そうと意気込んでいる。


シズサカ シズサカ

「静岡サッカーが、好きだ!」そんなあなたにうれしいサッカー情報を、プロから高校、ジュニア世代まで幅広くお届けする無料アプリ。静岡新聞SBSのサッカーコンテンツが大集合しています。すべての静岡サッカー愛は、ここに集まる!

あなたにおすすめの記事

RANKING