厳しい基準をクリアできた?「クラウンメロン」をタイに輸出へ 歴史的な円安で今がチャンス プロモーション活動も=静岡・袋井市
静岡の名産品「クラウンメロン」を輸出するため、第一歩を踏み出しました。11月16日、タイの検査官が静岡県袋井市を訪れました。他の国よりも厳しいとされるタイの輸入基準をクリアすることは、できたのでしょうか。
<タイの検査官>
「ここに収穫時間は記入されていますか」
<農協職員>
「収穫時間は各生産者が記録しています」
袋井市にあるクラウンメロンを出荷する施設。メロンを厳しくチェックしていたのはタイから来た植物防疫検査官です。タイに輸出できる基準にあるかどうか判定に来たのです。
袋井特産のクラウンメロンは、かつてタイにも輸出されていました。しかし、タイは2019年に輸入の条件を厳格化。害虫対策が不十分として、袋井のメロンはタイに輸出することができなくなったのです。
この状況を打開するため、2023年、生産者は害虫対策など、タイの基準をクリアした環境でメロンを育成しました。
<日本の検査官>
「合格ということでよろしいでしょうか」
<タイの検査官>
「ロットは輸出可能と判断致します」
2019年の規制強化後、初めてタイにメロンを輸出できることになりました。今は歴史的な円安で、まれにみる輸出のチャンス。この機を逃すまいと生産者側は意気込みます。
<県温室農協組合クラウンメロン支所 鈴木陽介さん>
「わずかな量ではありますが、タイの方々にクラウンメロンを待ち焦がれている方々にようやく食べてもらえる機会を作れるんじゃないかと考えています」
ついに念願の一歩を踏み出す、袋井のクラウンメロン。今後、担当者がタイに渡り、プロモーション活動を展開していく方針です。
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