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J2ジュビロ磐田の高3鈴木、A契約なるか 2戦連続先発

 J2ジュビロ磐田の高校生Jリーガー、DF鈴木海音(かいと、18)が首脳陣の評価を高めている。最近2試合連続で先発出場し、持ち味の対人の強さと攻撃の組み立てで成長した姿を見せた。プロC契約から今季中に待遇面が改善されるA契約への締結条件(J2で900分以上出場)を満たす可能性も出てきた。

首脳陣の評価を高めている磐田の鈴木=ヤマハ大久保グラウンド
首脳陣の評価を高めている磐田の鈴木=ヤマハ大久保グラウンド

 高3の鈴木は磐田ユースから4月にトップチームとプロ契約を結んだ。8月19日の町田戦でデビューを果たしたが、相手の速い寄せに対しボールを蹴り出す場面が目立って前半で交代。プロの洗礼を受けた。
 それでも「プロになった以上、試合に出るんだという気持ちを持ち続けた」と課題の克服に取り組んだ。1学年上のU―19(19歳以下)日本代表候補の合宿に飛び級で招集されたほか、試合勘を失わないために磐田ユースの公式戦に出場するなど鍛錬を続けた。
 チームに新型コロナウイルス感染者が出た影響もあり、11月8日の愛媛戦と11日の新潟戦で先発出場。ともに1失点に抑え、鈴木監督も「ビルドアップでも落ち着いていた」と成長を認めたが、鈴木は愛媛戦後に「前半は積極的に相手の縦パスに寄せられたが、後半は前に強くいけなかった」と課題を口にした。出場した3試合はすべて引き分け。チームを勝利に導けなかった悔しさが募った。
 プロA契約まであと675分。残り9試合の今季中にクリアすれば高校生としてはクラブ史上初となる。復帰間近の主力DF陣との競争に勝つには、勝利につながる活躍が求められる。

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