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 おはようございます。4月26日(月)です。今朝は静岡市からもきれいに富士山が見えています。新しい週の始まり、元気を出していきましょう!
 さて、記事まとめ「知っとこ」のコーナーはきょうも4回更新を予定しています。この時間は今朝公開した記事の中から、私のおすすめ記事をピックアップしますね。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・松本直之〉

五輪自転車トラック 伊豆でテスト大会、感染対策「新様式」確認

 自転車競技トラック種目の東京五輪テスト大会は25日、伊豆市の伊豆ベロドロームで行われた。県東部を拠点に活動する五輪代表選手も出場。3カ月後の本番へ、ここから準備は大詰めを迎える。

ベロドロームで行われた自転車トラック種目の東京五輪テスト大会=25日午後、伊豆市(魚眼レンズ使用)
ベロドロームで行われた自転車トラック種目の東京五輪テスト大会=25日午後、伊豆市(魚眼レンズ使用)
 大会は競技運営に加え、新型コロナウイルスの感染対策も重点的に確認した。マスク着用やソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保が徹底され、表彰式では選手自身がメダルを手にとって首に掛けるなど、コロナ禍の開催を想定した新様式が試行された。
 
 ■競技エリア区分/検査/取材対応… 対策試行錯誤
 競技エリアのゾーニング(区分け)、関係者のスクリーニング検査、取材対応-。伊豆市の伊豆ベロドロームで25日に行われた自転車競技トラック種目の東京五輪テスト大会は、3カ月後の本番を想定しさまざまな感染対策を実践した。視察に訪れた大会組織委員会の橋本聖子会長は「安心安全が最優先。静岡県、伊豆市と連携し素晴らしい会場をつくりたい」と強調した。
 大会は選手、組織委スタッフ、ボランティアら約380人が参加し無観客で実施した。選手や、選手と接触する可能性が高い関係者は事前に検査を行った上で、選手が待機するピットスペースなど競技エリアへの立ち入りや動線を厳しく制限した。
 五輪代表の橋本英也選手(チームブリヂストンサイクリング)は「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)はかなり保たれていた」と印象を話す。ただ、今回は海外勢を招くことができず、選手は国内の約40人だけ。約220人が出場予定の本番は選手間の距離をどう確保するかが課題になりそうだ。
 五輪は選手を外部との接触から遮断する「バブル」方式での開催が想定される。その中で、選手が不特定多数と接近する可能性があるのが取材エリア。今大会では報道陣と選手との距離を2メートル空ける二重柵を設置した。だが、当初予定していた対面取材は、感染拡大を受けて急きょリモートに変更された。運営側が柵越しに大学生選手に話しかけて検証するなど、試行錯誤が続いた。
 そのほか、表彰式で選手自身がメダルを手に取って首に掛けるなど、対策は多岐にわたる。組織委の森泰夫・大会運営局次長は終了後の会見で「競技エリアはかなり厳格な感染対策を施した。取材エリアは記者同士の距離も課題になる。表彰式の方式などを含め、選手の意見を聞きながら今後のテスト大会で検討していく」と話した。

春季高校野球静岡県大会2回戦(25日)試合結果まとめ

 第68回春季高校野球静岡県大会第2日は25日、草薙など4球場で2回戦8試合を行い、夏の全国選手権静岡大会のシード校となる8強が決まった。三島南(推薦)が選抜大会以来の公式戦に臨み、島田工(中部5位)を終盤に突き放して5大会ぶりのシード入りを果たした。桐陽(東部3位)は浜松商(西部2位)との乱打戦を制し、7大会ぶりのシード権を獲得。静岡(中部1位)、掛川西(西部1位)、加藤学園(東部1位)、藤枝明誠(中部3位)、磐田東(西部4位)、浜松工(西部5位)も8強入りした。大会第3日は29日、草薙、清水庵原の両球場で準々決勝を行う。

サヨナラ勝ちに歓喜する桐陽の選手=浜松球場
サヨナラ勝ちに歓喜する桐陽の選手=浜松球場

 ■25日の結果(2回戦)
 三島南 9―2 島田工(7回コールド)
 加藤学園 7―6 東海大翔洋
 磐田東 4―1 御殿場西
 藤枝明誠 9―0 浜名(7回コールド)
 静岡 8―1 掛川東(7回コールド)
 浜松工 5―4 島田商(延長10回)
 掛川西 8―0 伊東商
 桐陽 10―9 浜松商

南伊豆町長 岡部氏再選 新人を大差で破る

 任期満了に伴う南伊豆町長選は25日、投開票が行われ、無所属で現職の岡部克仁氏(58)が、無所属新人で空間デザイナーの塚本誠二郎氏(76)を破り、再選を果たした。

再選を果たし、花束を手に喜ぶ岡部克仁氏=25日午後9時10分ごろ、南伊豆町下賀茂
再選を果たし、花束を手に喜ぶ岡部克仁氏=25日午後9時10分ごろ、南伊豆町下賀茂
 岡部氏は初当選時の組織を足掛かりに、自民党県連の推薦も受けて選挙戦に臨んだ。子育て支援施策など1期目の実績を強調し、幅広い層に浸透した。疲弊する観光業の振興も掲げ、支持を集めた。
 告示まで2週間を切って出馬表明した塚本氏は、景観施策の転換などを訴えたが、活動も低調で及ばなかった。
 投票率は59・05%で、前回選を15・83ポイント下回った。
 午後9時ごろ、支持者が集まる同町下賀茂の観光施設に当選確実の一報が入った。岡部氏は「町民の負託に応えられるよう、掲げた公約を一つずつ確実に実行していく」と抱負を述べた。

 南伊豆町長選開票結果
 当 3,753 岡部 克仁 58 無現②
     241 塚本誠二郎 76 無新
 ▽投票総数4,111▽有効3,994▽無効117


 ■解説 子育て支援・観光施策の継続 評価
 組織力に勝る現職の岡部克仁氏が、4度目の挑戦となった新人を危なげなく退けた。事実上の信任投票で、有権者は町政の安定的な継続を選んだ。
 岡部氏は「町民ファースト」を掲げて進めた子育て支援策や、コロナ禍で規模を縮小しながらも観光イベントを継続した点が評価を集めた。
 2期目は観光業の振興を重点施策に位置付け、自治体間交流や人脈を生かしたトップセールスに乗り出す方針だ。しかし、東京都などに緊急事態宣言が発令され、誘客施策の実効性は見通せない。
 感染拡大収束後は、従来に増して激しい自治体間の誘客合戦が予想される。厳しい財政状況の中、効果的な観光振興策を打てるか、真価が問われる。

 南伊豆町長略歴
 岡部克仁氏(おかべ・かつひと)下田市出身。南伊豆町内で内装業を営み、町商工会青年部長などを歴任した。2015年に町議初当選。1期目途中で辞職し、17年の町長選で当選した。下田南(現下田)高卒。二条。

 

伊東市「まくら投げ」プロモーション アジア広告祭最高賞

 伊東市発祥の人気行事「全日本まくら投げ大会」を中心にした市の「まくら投げプロモーション」の取り組みが、アジア太平洋広告祭「アドフェスト2021」の2部門で入賞した。特に地域固有の文化や価値を守る作品を対象にした、同広告祭を代表する部門「ロータス・ルーツ」では、応募された1130作品の中から日本勢で唯一、最高賞に選出された。

アドフェストへのエントリー資料
アドフェストへのエントリー資料
 市は伊東高城ケ崎分校の生徒が考案したアイデアを基にまくら投げを競技化し、2013年から大会を開催している。今回受賞したプロモーションは、企画・制作を広告映像大手のTYOなどに委託。新体操元日本代表の畠山愛理さんをイメージビジュアルに起用し、躍動感のある動画を制作するなど温泉街ならではのコンテンツとしてPRしている。
 アドフェストは世界でも権威ある広告祭の一つで、国内の大手広告会社をはじめ、豪州、シンガポール、タイなどから寄せられた作品をテーマ別の20部門で審査する。ロータス・ルーツへの選出は全体で3点だけで、まくら投げはシドニーから出品された作品と並んで最高賞に輝いた。また、別部門でも銅賞を受けた。
 受賞を受けて小野達也市長は「市特有のコンテンツが評価されてうれしく思う。まくら投げを体験するため多くの人に訪れてもらえるよう取り組みを進める」とコメントした。