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テーマ : 高校野球 静岡

⚾静岡が1点守り抜く 谷脇が無四球完封 春季高校野球県大会準決勝

 第71回春季高校野球県大会は3日、草薙球場で準決勝を行い、加藤学園が2年連続、静岡が2年ぶりの決勝進出を決め、東海大会への出場権を獲得した。静岡は石垣拳の適時打で奪った1点を先発谷脇健心が完封で守り、浜松開誠館との投手戦を制した。決勝は5日午前11時半から草薙球場で行う。午前9時からは東海大翔洋―浜松開誠館の3位決定戦を実施する。

浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場
浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場
浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場
浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場
浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場
浜松開誠館―静岡 無四球完封勝利を挙げた静岡・谷脇=草薙球場

▽準決勝(第2試合)
静岡    001000000―1
浜松開誠館 000000000―0
▽二塁打 松下緑、中野(静)▽暴投 松井(浜)
▽試合時間 1時間46分

 【評】静岡の先発谷脇が無四球で完封し、浜松開誠館に競り勝った。
 静岡は三回、高木、松下球の安打などで2死一、三塁とし、石垣拳が先制適時打を放った。谷脇は走者を背負っても制球が安定し、要所を締めた。
 浜松開誠館は初回、三回の好機に併殺に倒れ、流れを呼び込めなかった。


静岡 谷脇躍動、93球で完封 制球さえる
 今春から静岡の背番号1を背負う谷脇が躍動した。走者を出しても要所を抑え、93球で完投。浜松開誠館を相手に無四球完封勝利を挙げ「直球と変化球のコンビネーション、制球がさえた」と達成感があふれた。
 初回は1死一、三塁とされたが、球を低めに集めて併殺で切り抜け力みが取れた。三回にはバッテリーを組む石垣拳の適時打に「1点勝負だと思っていたので大きかった」と背中を押され、さらにギアが上がった。
 3回戦までは腕の振りが横回転になり球が上ずった。だが上からたたきつけるような縦回転の振りを意識してからリリースポイントが安定。全ての球種で自信を持てたことで配球に幅が生まれ、強振してくる相手打線に最後まで的を絞らせなかった。「今までにないぐらい良かった」と捕手の石垣拳もうなる快投だった。
 昨秋までは同期の中野の陰に隠れていたが、冬を越え誰もが認めるエースとなった。「(急激な)レベルアップよりも、今の自分の投球をしっかりできるように」。背伸びをせずに決勝、東海大会へと挑むつもりだ。
 (運動部・吉沢光隆)

浜松開誠館 打線つながらず
 浜松開誠館は打線がつながらなかった。初回の1死一、三塁の好機を逃した後は、三塁を踏ませてもらえず。主将の加藤は「打者に対応力がなく、打線になれなかった」と肩を落とした。
 静岡のエース谷脇の前に、当てにいくスイングで淡泊な打撃になり、球数を稼ぐこともできなかった。浜野監督は「相手に合わせて2パターンのスタメンをつくりたい」という狙いで竹内、天野ら主力数人を外して臨んだとはいえ、「打てなくても相手に圧をかけるような、嫌な打者にならないと」と注文を付けた。
 昨夏の甲子園を経験した加藤は「去年は長打が1、2本出れば点が取れた。今年は打線としてつながらないと」と課題を胸に刻んだ。
 (運動部・結城啓子)

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