AIカメラで購買行動調査 タカラ・エムシーと楽天
食品スーパーのフードマーケットマムを運営するタカラ・エムシー(静岡市駿河区)は10日、人工知能(AI)カメラ付きのデジタルサイネージを活用し、来店客の購買行動を調べる実証実験を、同市葵区の若松店で始めた。11月中旬ごろまで、画面に映る商品広告を視聴する来店客の属性と、店での購買データを分析し、販売促進に資する広告手法などを探る。
楽天グループ(東京都)との協働事業。店内11カ所に設置したデジタルサイネージの前を通過した客の年代や性別、人数、広告の視聴時間などを調べる。店舗の購買データと合わせ、客が買い回りしやすい商品配置を属性ごとに検討するほか、購買意欲の刺激に効果的な広告内容を研究する。
タカラ・エムシーの担当者は「収集データを基に、顧客の買い物利便性を向上させるとともに、売り上げの増加につなげたい」と話している。