静清信金2支店に詐欺防止で感謝状 静岡中央署
特殊詐欺被害を未然防止したとして、静岡中央署は4日、ともに静岡市葵区の静清信用金庫片羽、番町の両支店に署長感謝状を贈った。
両支店とも5月23日、来店した顧客の被害を防いだ。片羽支店では高齢女性が貸金庫の暗証番号を何度も間違えて慌てている様子を見て、吉田真奈美支店長代理が声をかけた。女性が「息子から会社の補塡(ほてん)に充てるために100万円を用意してほしいと電話があった」と話したため、警察に通報した。
番町支店では高齢夫婦が窓口で海野智香子内務係長に「会社の書類を間違えて送ってしまったので200万円を立て替えてほしいと孫から言われた」と伝えた。高額請求で、夫婦も不審に思っていたこともあり、すぐに警察に相談した。
同署で開いた贈呈式で、及川博行署長が両支店長らに感謝状を手渡した。吉田支店長代理は「まずは身内に確認するように伝えた」と振り返り、海野内務係長は「被害者も受け子も事件に関わる人がいなくなってほしい」と願った。及川署長は「今後も力を借りて被害者を一人でも減らしたい」と述べた。