院長「新しいことに挑戦」 掛川、袋井 両市議会研修会で講演 中東遠総合医療センター開院10年
掛川と袋井の両市議会は19日、開院10周年を迎えた中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)で研修会を開いた。同センターの宮地正彦院長が医師育成の強化や救急科の復活、がん拠点病院の指定など10年間の歩みを報告し「これまでは他の病院に追い付き、統合のモデルケースになることが目標だった。これからは新しいことにどんどん挑戦していく」と強調した。
宮地院長は心臓外科の開設やエコパスタジアムと連携してスポーツ障害の予防と治療を手がける「スポーツ医療センター」の設置などの計画を明らかにした。「夢を実現するためにはまず口に出すこと」と述べ、うつ症状の早期対応を切り口にした「自殺者ゼロ」、出産環境の向上による「地域の人口1.5倍増」などの構想も掲げた。
掛川市議21人と袋井市議19人が聴講した。同センターは掛川市立総合病院と袋井市民病院の2自治体病院が統合して2013年5月に開院した。両市でつくる病院企業団が運営している。