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再生紙の凧商品化 浜松白洋舍 繊維の廃棄物を活用

 静岡県西部でクリーニング店を展開する浜松白洋舍(浜松市東区)は、繊維の廃棄物から紙を再生する「サーキュラーコットンペーパー」で凧(たこ)を作り、商品化に乗り出す。同社など全国の異業種約100社が加盟し、繊維の循環システムを生み出す「サーキュラーコットンファクトリー」(東京)が和紙の素材に近いサーキュラーコットンペーパーを提供した。

サーキュラーコットンペーパーでつくった凧=浜松市中区
サーキュラーコットンペーパーでつくった凧=浜松市中区

 凧に使う和紙の職人の人手不足を解消するため、再生紙で代替した。凧は浜松市中区蜆塚町の子ども会の児童も製作に携わり、浜松まつり初日の3日に同市南区の中田島砂丘で凧揚げを試した。杉原徳彦社長(51)は「和紙に比べて少し重いなど課題はあるが、しっかり凧を揚げることができた」と語った。
 同社は2021年から持続可能な開発目標(SDGs)推進の一環で、着なくなったワイシャツやTシャツを回収し、紙への再生に取り組んでいる。ワイシャツ1枚かTシャツ2枚分の約200グラムで、A4用紙1枚になる計算という。

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