記者コラム「清流」 「ホビーのまち」けん引を
約2年にわたって空き店舗となっていた旧静岡マルイ(静岡市葵区)の後継として、エーツー(同市駿河区)が、ホビー商材販売の「駿河屋」の旗艦店を出店することが決まった。
現地はJR静岡駅から静岡鉄道新静岡駅に向かう導線上の好立地なだけに、空白期間の長期化による同市中心市街地の集客減が懸念されていた。
周辺の商業施設や商店街の関係者からは、「『ホビーのまち』を掲げつつも、中心街に関連施設はほとんどなかった。全国からファンを呼び込める」といった声が上がるなど期待は大きい。
日本のアニメや本県の地場産品である模型は世界中に支持を広げる。回復基調にある訪日旅行客をいかに獲得していくのか。同社が新旗艦店に講じる戦略に注目が集まる。
(経済部・駒木千尋)