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SUS、取引先DX支援に力 3DCADソフト提供 移動式ショールーム展開

 アルミフレーム製造販売のSUS(静岡市駿河区)は、取引先のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援に力を注ぐ。工場設備の作図から発注までを効率的に行える3DCADソフトを独自開発し、無料で提供を始めた。DX導入事例を紹介する移動式ショールームも展開。製造現場の需要を掘り起こし、販路拡大につなげる。

取引先のDX推進支援に向け、無料提供している3DCADの独自ソフト=静岡市駿河区のSUS本社
取引先のDX推進支援に向け、無料提供している3DCADの独自ソフト=静岡市駿河区のSUS本社

 昨年6月に開発した3DCADソフト「アルミプロダクトデザイナー」は、パソコンのマウスで画面上に絵を描く要領で作業台や台車などの設計図を作成できる。部材の太さや長さ、接合部品の形状などの選択も簡単で、従来ソフトと比べて作成時間を6分の1程度に短縮。設計図が完成すると見積額が瞬時に提示され、ワンクリックでSUSに発注できて取引先の生産性向上に寄与する。
 移動式ショールームは新型コロナウイルス禍で見本市の開催中止が相次いだことを受け、取引先に直接出向いて製品紹介するために保有トラック2台を改修した。最新の入出力制御装置を搭載したコンベヤーや昇降ユニットなどを展示し、製造現場の自動化・省力化を促す。この1年間で215回の派遣実績があった。
 石田保夫社長は「DX推進は各企業にとって成長戦略の鍵。ノウハウを提供することで、当社も設備投資需要を取り込みたい」と話す。

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