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島田の大塚さん 津軽三味線日本一 「発祥の地で受賞 感無量」 

 島田市の津軽三味線奏者大塚晴也さん(22)が、津軽三味線発祥の地である青森県五所川原市金木町でこのほど開かれた「第34回津軽三味線全日本金木大会」で個人最高賞の「仁太坊賞」に輝いた。過去に多くの著名奏者が獲得したタイトルで、大塚さんは「発祥の地で受け入れられて感無量。さらに良い演奏を届けていきたい」と話している。

津軽三味線発祥の地で行われた大会での最高賞獲得を報告し、演奏を披露した大塚さん=島田市内
津軽三味線発祥の地で行われた大会での最高賞獲得を報告し、演奏を披露した大塚さん=島田市内


 大会は新型コロナの影響で3年ぶりに開かれ、全国から実力者が集う個人・一般の部A級に絞って行われた。1対1の勝ち抜き方式で予選ラウンドと決勝トーナメントを行い、決勝までに津軽三味線の五大民謡をすべて演奏する。幼少期から祖母の影響で三味線に触れ、高校時代からプロ活動する大塚さんは2018年に同部門で準優勝。今大会の決勝では「津軽あいや節」で腕を競い、念願の初優勝を果たした。
 「会場との一体感が生まれ、理想の演奏ができた」という大塚さん。普段は感情をあまり表に出さないというが、優勝が決まった瞬間に涙があふれたという。10日に島田市の蓬莱橋で開かれた観月会のステージでも演奏を披露し「即興で独創性を出せるのが津軽三味線の醍醐味(だいごみ)。一奏者として認知してもらえるよう努力し、津軽三味線の魅力を広めたい」と意気込んだ。
 (島田支局・中村綾子)

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