はままつ首都圏ビジネス情報センター長 金山岳史さん 起業で選ばれる地域に【とうきょうウオッチ】
1990年、浜松市に入庁した。主に地域活性化に関連したイベントの運営に携わり、今年4月から現職。市のスタートアップ支援施策の一環で、新興企業の経営者らが参加したシンポジウムを企画運営した。54歳。
-シンポジウムで感じたことや手応えは。
「思った以上に20代の参加が目立った。シンポジウムで浜松の取り組みを十分に周知でき、関心を持ってもらう第一歩という意味では大成功だった。今後、浜松を起業するステージの一つに選んでもらったり、欲を言えば浜松に拠点を設けたりするまでに発展してほしい」
-浜松市のスタートアップ推進の課題は。
「ものをつくって急成長する新興企業が増えてきた。ただ、首都圏では30代が既に複数の会社を立ち上げている。地域の若手や起業家を目指す人に対して指導する人間の発掘ができていない。販路を拡大している女性の起業家が少ない点も課題の一つ。もっと興味関心を持ってもらえるように、施策でカバーできたら良いと思う」
-首都圏で取り組みたいことは。
「情報発信するイベントは続けることが大事。昨年までの2年間はコロナ禍で何もできなかっただけに、今年は少しでも挽回したい。スタートアップに力を入れている全国都市と情報共有し、競争しつつ連携も必要。国内だけでなく海外の情報を仕入れ、つながりを築きたい」