静岡人インタビュー「この人」 「レバンテフジ静岡」を支える元実業団選手 夜野正紀さん(静岡市葵区)
富士市拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の裏方として、昨年2月から選手を支える。静岡市に生活拠点を置きながら、長年、長野県内の実業団チームに所属し、2010年まで国内最高峰のロードレース「Jプロツアー」で活躍した。全日本選手権4回出場。京都府出身。52歳。
-自転車との出合いは。
「中学のころ、米国人として初めてツール・ド・フランスを制したグレッグ・レモンのレースをテレビで見てあこがれた。社会人になり、仕事で知り合ったトライアスロンの選手に誘われて本格的に練習を始めた」
―そこからプロに。
「人より速く走る楽しさに目覚めてロードレースに出るようになり、強い選手の刺激を受けながら、徐々に安定して走り切れるようになった。長野のチームに入ったのは、当時静岡には実業団チームがなかったから」
-静岡との縁は。
「20代のころ全国に事業所がある医療検査会社に勤務していて、静岡に転勤になった。仕事と自転車を両立する環境があったので、居続けたくて転職し、後にコンピューター技術者として独立した。仕事が忙しい時期もあったが、逆に自転車に支えられてきた。レバンテには、選手時代の縁で代表の二戸康寛さんに声を掛けてもらった」
-今後の目標は。
「選手が集中して走れるようにフォローし、まずは一勝を支えたい。仕事柄英語には慣れているので、外国人選手の意思疎通も支えていく。育成チーム『レバンテHOPE』の練習もしっかりサポートしたい。選手として一線は退いたが、走り続ける背中を見せたい思いもある。全日本選手権マスターズクラスへの出場を目指している」