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フェンシング 沼津から世界へ羽ばたけ ジュニア世代合宿誘致 元五輪代表の長良さん指導

 フェンシングによるまちづくりを掲げる沼津市は、地元を拠点にジュニア世代の強化を加速させている。本年度、ジュニア世代の日本代表選手の強化合宿誘致に成功した。指導する代表コーチに、元五輪代表で同市職員の長良将司さん(45)=静岡新聞夕刊「窓辺」執筆中=が就任。2028年のロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、沼津から世界の舞台へと羽ばたく選手の育成に期待がかかる。

ジュニア世代の若い選手たちを指導するコーチの長良将司さん(手前)=6月、沼津市大手町の「F3BASE」
ジュニア世代の若い選手たちを指導するコーチの長良将司さん(手前)=6月、沼津市大手町の「F3BASE」

 市が誘致したのは、サーブル種目の「ジュニア」(17歳以上20歳未満)と「カデ」(13歳以上17歳未満)男女の強化育成を目的とした計8回の合宿。これまでは合宿場所を固定せず、毎回違う場所で実施してきた。日本フェンシング協会と包括連携協定を結ぶ市は、JR沼津駅前の専用施設「F3BASE」の利便性や官民での支援態勢をアピールし、誘致につなげた。
 6月に開かれた初回は、全国から女子選手18人が参加。長良さんや長良さんの妻で同じく元五輪代表の円さん(43)=旧姓久枝=が指導し、動きの確認や実践的な練習を積んだ。高校総体女子サーブル個人で21年優勝した山崎妃奈乃選手(17)=渋谷教育学園幕張高3年=は「フェンシングに特化した施設で集中できる。歓迎ぶりにも感動した」と語り、選手からの評判も上々だ。
 同施設を拠点に活動する町立清水中2年の鈴木輝愛選手(14)も「強いメンバーが集まっている。勝てるように練習を重ねたい」と、地元選手にも刺激を与えている。
 長良さんは「サイクリングなど、沼津を楽しみながらできるトレーニングも盛り込みたい」と語り、「将来五輪を狙えるような選手になるための基本的な練習を積ませ、育てたい」と意気込む。

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