熱中症「自己管理重要」 静岡で高齢者向け講座 「暑熱順化」推奨
静岡市葵区のしずおか健康長寿財団はこのほど、熱中症に関する講座を同区の県総合社会福祉会館で開いた。大塚製薬名古屋支店の伊藤謙吾さんが講師を務め、高齢者に熱中症の症状や予防法などについて説明した。
伊藤さんは暑さが本格化する梅雨明け以降、熱中症患者が急増すると説明。体温調節機能が衰え、発汗量や体内の水分量が低下している高齢者は症状を引き起こす危険が高いとし「徹底した自己管理が重要」と述べた。
対策として塩分を含んだ水分の小まめな補給や、身体を暑さに慣らす「暑熱順化」を推奨した。「熱中症は知識があれば予防できる。無理のない範囲で運動や半身浴などを取り入れ、日常生活で汗をかく練習を行って」と呼び掛けた。