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静岡人インタビュー「この人」 大沢篤さん 県教委に新設された教育DX推進課の課長

 1993年採用。行政経営課や経済産業部先端農業推進室長を経て、4月から現職。県教委事務局や学校現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担う。52歳。

大沢篤さん
大沢篤さん

 ―課の役割は。
 「県立学校の通信環境や端末整備を担う校務基盤班と、学びや校務へのICT(情報通信技術)活用を検討するDX企画班からなる11人体制の課。本年度は9月ごろをめどに県立学校向けの相談窓口となるヘルプデスクの開設を予定している」
 ―本年度から構築を目指す学習管理システムとは。
 「子どもたちの学習履歴を集約し、学びの向上に活用するシステム。各校では個別に成績処理システムや学習支援ソフトを用い、紙のものを含むデータが散在している状態。データを標準化して一括管理し、分析や可視化ができれば、教職員や生徒がデータを日々の学びに活用できる。本年度はまず普通高校でモデルケース構築を目指す」
 ―教育現場の現状は。
 「知事部局も民間企業に比べてまだまだだが、県教委事務局でもDXが進んでいない点が多く、業務のデジタル化に取り組んでいる。校種別に取り組む業務改革に自分たちも加わることで、ICT活用による解決策の提案や有効なシステムの横展開を手助けして、教職員の働き方改革にもつなげたい」
 ―市町教委との連携は。
 「特に小中学校は学校設置者が市町教委のため県立学校とは環境が異なるが、現在、国も学校のDXに向け動いている。将来的にはどの校種も同様に標準化されたデータを一括管理できるようになる可能性もある。課で実施している教職員研修を通じて、市町との連携や情報共有を進めていきたい」

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