
「学校は被害者の声に耳を傾けて」小学校でのいじめ訴訟 控訴審で男子生徒が意見陳述=東京高裁

静岡市内の小学校でいじめを受けたなどとして、男子生徒が加害者や静岡市などを相手取り損害賠償を求めた裁判の控訴審で、男子生徒が「被害者の声に耳を傾けてほしい」と意見陳述しました。
この裁判は、2017年当時、5年生だった男子生徒が、クラスメイトから名前に「菌」を付けて呼ばれるなどのいじめを受けたことに対して、合計2000万円余りの損害賠償を求めていたものです。
この訴えに対して、2023年10月、静岡地方裁判所は一部の加害者の保護者に計88万円の支払いを命じましたが、原告側はこの判決に対し暴力や市の責任が認められなかったことを不服とし控訴しました。
2024年5月28日に始まった東京高等裁判所での控訴審では、原告の男子生徒が意見陳述を行い、静岡市内で内容を報告しました。
男子生徒は、未だに適応障害が完治していないことや、学校に対する要望などを訴えました。
<原告の男子生徒>
「(学校には)真実を隠さないで欲しい。加害者の味方にならないで下さい。そして、被害者の声に耳を傾けて下さい。」
判決は、7月25日に言い渡されます。
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