清水エスパルスユースのMF小竹知恩が狙う“W昇格” ナイジェリア人の父を持つスピードスターは飛躍の1年にできるか
3月3日に行われた第39回静岡県ヤングサッカーフェスティバルでU-17静岡県ユース選抜は日本高校選抜に1−2で敗れた。静岡ユースは相手に主導権を握られる時間が長く続いたが、その中でも存在感を放ったのが中盤左サイドに入った小竹知恩(清水エスパルスユース)。迫力ある突破で静岡の好機を演出し続けた。
持ち味は圧倒的なスピードとパワフルなドリブルだ。「50メートル?。最近はしっかり測ったことがないですけど、6秒ジャストぐらいですかね。でも、スピードでは絶対に負けない自信があります」。身長は182センチ。敵に体を寄せられても骨太の体と手でボールを守り、ぐいぐいとゴールに向かう。
右利きだが、左足のクロスも苦手意識はなさそうだ。相手の状況によって、中央へのカットインと縦突破を使い分ける。「今日は“違い”を作れたかなと思います。あとはシュートを決めきること、クロスを上げきること」。存在感は静岡ユースの中でもピカ一だった。
生まれも育ちも栃木県で、ナイジェリア人の父を持つ。小中学時代は街クラブのプログレッソ佐野で技を磨き、高校に上がるタイミングで清水エスパルスユースへ。U−15年代から世代別の日本代表に選ばれ続けてきた。
刺激になっているのは清水ユース同期のMF西原源樹(もとき)の存在だ。西原は2月25日、J2第1節の熊本戦でトップチームデビュー。17歳2カ月でピッチに立ち、クラブのリーグ戦最年少記録を更新した。ポジションは小竹と同じ左サイドハーフだった。
「あいつがトップチームで活躍しているのは悔しい。源樹を追い越してやろうと思っている。自分も負けてないと思うから」
清水ユースの沢登正朗監督からは「自分の武器をもっと出せ」とアドバイスされている。今季は1月下旬の鹿児島キャンプに呼ばれて以降、トップチームの練習に毎日参加するようになった。
この1年で目指すのは自身のトップチーム昇格と、清水ユースのプレミアリーグ昇格。飛躍の年にできるか。
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