2020年4月23日 12:59
▽4/23 望月やすこのコラム≪しおり代わり②≫▽
■ 4/23【しおり代わり②】
静岡に古くからある桜の名所を調べたくて
20年くらい前のお花見ガイド本を中古で買ったとき、
しおりの代わりに挟まれていたのは「写真」でした。
コップを片手に持ち、頬を赤く染めた70代であろうおじさんが
桜の木の下でほろ酔いムードで微笑むL版写真。
20年前の本だからこの男性は今は90代?
ご健在なのか?
もしかして本に挟まれた時点ですでに思い出の人だったのかも...
写真が挟まれたこの本を片手に奥さんがご主人を偲んで花見をした
なんて、小さな物語に思いを馳せました。
そして私はこの本を写真を挟んだまま、
写真の話をし、
「もし、ちょっと気持ち悪いとか思うようなら持ち帰ります」
「面白いので、このまま使います」と言われ
私はこの人を200%尊敬することにしました。
人を尊敬する瞬間ってどこに潜んでるかわからないものです。