秋の味覚「モクズガニ」漁期 河津町内の旅館、塩ゆでや鍋で提供
河津町の秋の味覚「モクズガニ」が漁期を迎えている。産卵に備えて川を下る秋のカニは脂が乗っているとされ、提供店舗は少ないものの町内の宿泊施設で味わえる。
1日から漁が解禁となり、伊豆では「ズガニ」とも称される。魚の切り身を「もじり」と呼ばれる漁具のかごに入れ、夜行性のため夕方に河津川に設置し翌朝引き上げる。13日も甲羅の大きさが10センチ程度の約20匹が水揚げされた。
漁期は来年2月までで、ピークは年内。河津川漁協によると、台風の影響で川の水位が上がったためもじりの設置が一部でできないが、今後スタートできる見込み。
旅館「川ばた」では、塩ゆでや鍋などで提供。殻ごとつぶした上でこした汁物の人気が高いという。川ばたを営み、自身も漁協の組合員の堤国仁さん(67)は「例年並みの漁獲量だ。ぜひ河津に来て直接味わってほしい」と呼びかける。
提供施設は3カ所。問い合わせは町観光協会<電0558(32)0290>へ。