目指せジュニア防災士 災害への備え学ぶ 吉田中で講座
吉田町は27日、吉田中で1、2年生を対象とした県の「ふじのくにジュニア防災士」の養成講座を開いた。授業時間を活用し、約490人が災害への備えの大切さやいざという時に命を守る行動を学んだ。
常葉大の井野盛夫客員研究員と日本防災士会県支部の14人が講師を務めた。防災士の清水俊雄さんの講義をオンラインで各教室に配信し、生徒たちは震度6強の地震が突然発生したと想定して自分の行動を書き出した上で、実行可能性を評価した。清水さんは「無事避難できるよう避難ルートを確認し、家族で“防災会議”を開くことが第一歩になる」と呼びかけた。
町の災害に対する強み、弱みを書き出したり、避難所生活が続いた場合の困り事を考えたりもした。2年生の大塚裕衣さんは「祖父母を含めて家族全員が無事でいられるよう、自分ができることを考えたい」と話した。
生徒は今後リポートを提出し、ジュニア防災士の認定証を受け取る予定。
(島田支局・中村綾子)