記者コラム「清流」 “バラ色の日々”を探して
「あっちいなあ…」。梅雨明け直後の河津バガテル公園。恐ろしいほど強烈に照りつける太陽に、思わず弱音が口をつく。一方、視線を移すと、バラの管理にいそしむ高齢男性たちとおぼしき姿が。
河津町営バラ園の指定管理公募が3年前に続き、またも不調に終わった。近年は来園者が減り、町は厳しいかじ取りを迫られる。
庭園観賞が趣味で、取材がてら園内を散策するのが楽しい。花々の手入れが行き届いていて、丁寧な仕事が伝わってくる。夏の管理現場を目撃し、多くの尽力で維持されているのだと痛感した。
今後の方針はまだ決まっていないが、何とかならないものか、と切に思う。何かきっかけがあれば、再浮上できるポテンシャルは十分あると思うのだが-。
(下田支局・伊藤龍太)