宅地開発 最大1500万円補助 伊豆市、移住定住を促進
伊豆市は1日、市内の対象地で宅地開発を行う民間事業者に最大1500万円を補助する制度を始めた。移住定住促進に向けた取り組みで、市によると、上限補助額の1500万円は静岡県内最大。
対象地は伊豆箱根鉄道修善寺駅から半径1キロ圏内、牧之郷地区将来まちづくり構想図の区域内、土肥小中一貫校・天城小・中伊豆小の周辺地区、市から払い下げを受けた土地。新規造成で面積1千平方メートル以上が対象になる。補助額は道路と調整池の整備が上限750万円、住宅地分譲が1区画50万円で上限750万円。
同市では、コロナ禍によるリモートワークが浸透する前から移住相談の件数や移住希望者は増加傾向にあったが、受け皿となる物件が限られていた。
菊地豊市長は「市内には3千軒ほどの空き家があるが、所有者の意向で貸し出すのが難しい。公益上必要なエリアに宅地造成を促したい」と述べた。