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イクイノックス 連覇 中央競馬 天皇賞・秋

 第168回天皇賞・秋(29日・東京11R2000メートル芝11頭、G1)は、天皇、皇后両陛下が観戦される中で行われ、1番人気のイクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗)が1分55秒2の日本レコードで優勝し、史上3頭目の2連覇で1着賞金2億2千万円を獲得した。G1は5連勝で5勝目。

第168回天皇賞・秋をイクイノックスで制し、観戦に訪れた天皇、皇后両陛下に敬意を表すルメール騎手=東京競馬場
第168回天皇賞・秋をイクイノックスで制し、観戦に訪れた天皇、皇后両陛下に敬意を表すルメール騎手=東京競馬場

 ルメール騎手はこのレース2連覇で5勝目、木村哲也調教師は昨年に続く2勝目。
 好スタートから3番手を進んだイクイノックスは、最後の直線の残り400メートルを過ぎたあたりで先頭に立ち、6番人気で2着のジャスティンパレスに2馬身半差をつけた。さらに1馬身¼差の3着は3番人気のプログノーシスだった。負傷した武豊騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わった2番人気のドウデュースは7着。

 ▽東京11R天皇賞(秋)G1(芝2000メートル)①イクイノックス(58ルメー)1分55秒2②ジャスティンパレス(58横山武)2馬身½③プログノーシス(58川田)1馬身¼
 単⑦130▽複⑦110 ⑥340 ⑨200▽枠連複❻❻1250▽馬連複⑥⑦1330▽馬連単⑦⑥1500▽3連複⑥⑦⑨2180▽3連単⑦⑥⑨6960▽ワイド⑥⑦550 ⑦⑨280 ⑥⑨1650
レコード更新 1分55秒2 ルメール「完璧な馬」  日本が世界に誇るスーパーホースは、夏を越してさらに進化した姿を見せつけた。イクイノックスが断然の1番人気に余裕で応えて圧勝。1分55秒2。従来のレコードを0秒9も更新する、誰もが目を疑うようなタイムで連覇を飾った。
 大喝采を浴びてのウイニングラン。ルメールはヘルメットを取り、観戦に訪れた天皇、皇后両陛下に向かって深々とおじぎし、静かに喜びを表した。
 この強さは、どんな褒め言葉でも表現しきれないだろう。ルメールが言う「完璧な馬」のひと言で十分だ。ハイペースで逃げたジャックドールから、やや離れた3番手。その位置でも厳しい流れだが、緩みのない流れに楽々と乗り、他馬に隙を与えなかった。
 ルメールは「絶対、前へ行きたかった。狙い通りのポジション。最後の直線は坂まで我慢し、上ってからフルパワーを発揮した。スピード、スタミナ、ハートと頭のよさを備えている。やっぱり世界一の馬」とこぼれんばかりの笑みを見せた。海外を含めてG15連勝。改めて、進化し続ける日本競馬のリーダーであることを証明した。
 興味はジャパンカップでの3冠牝馬との対決に移る。「リバティアイランドは素晴らしい瞬発力の持ち主。僕も自信はあるがリスペクトし、集中して臨まなくてはいけない」と次をにらんだ。
勝つ自信はあった  クリストフ・ルメール騎手の話 イクイノックスは世界一の馬。能力を知っているから勝つ自信はあった。ゴールで時計(走破タイム)を見たときはびっくりした。完璧な馬です。

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