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JR東海社長 一問一答 「盛り土、安全側に設計」

 21日に開かれたJR東海の金子慎社長の定例記者会見での主なやりとりは次の通り。
 ―リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題について、利水者の間には南アルプストンネルの工事を中止すべきだという声があるが、応じるか。ルート変更については。
 「流域の懸念を置き去りにしてはいけない。静岡県内の工事は山梨側から掘り進めると水が流出する懸念がある。理解を得ないまま(長野と山梨の)県境を越えての工事は難しい。ただ、山梨県や長野県の(トンネルの)工事を止めるのは考えていない。(掘削が県境に達する前に)国土交通省の会議で方向性を出し、流域にしっかり理解してもらうように取り組む。ルートの見直しは一連の計画を振り出しに戻すので考えられない」
 ―熱海市の土石流を受け、リニア工事の残土による盛り土の安全対策強化を求める声がある。
 「(静岡工区の残土の大半を置く)大井川上流の燕(つばくろ)沢は(盛り土の規模が)大きいので、設計は安全サイドに立って決めている。すぐに措置を講じないといけないということにならない」
 ―品川―名古屋間の工事で発生する残土の総量、置き場が決まっている残土の割合、有効活用される割合は。
 「(総量で)5680万立方メートルが出る。そのうち行き先は7割が決まっている。具体的な場所が決まっていないのは3割。決まっている7割のうち85%は車両基地の造成などに有効活用される」

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