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テーマ : 医療・健康

がん治療と仕事の両立 休職制度や在宅勤務利用【ライブセミナー】

 「国民病」といわれるがん。罹患[りかん]したらどうすればいいのか。社会保険労務士の北村庄吾さんに、治療と仕事の両立について聞いた。

がん治療と仕事の両立で役立つ制度
がん治療と仕事の両立で役立つ制度

 (静新)

 Q がんと診断されました。治療をしながら仕事を続けられるでしょうか。
 A 生涯でがんと診断される方の割合は2人に1人と言われています。最近では50歳未満の罹患率が上がってきており、32万人を超える方が治療をしながら働いています。こうした状況から治療と仕事の両立を支援する会社が増えてきていますので、会社の就業規則を確認されると良いでしょう。
 休職制度があれば長期の入院でも安心して治療に専念できますし、半日や時間単位での年次有給休暇制度があれば、通院などで数時間だけ仕事を休むことも容易になるでしょう。短時間勤務や在宅勤務制度を利用すれば、退院後の体調を無理なく戻していくことができるかもしれません。
 こうした制度がない会社にお勤めでも、休職等で収入が減少した場合、要件に該当すれば健康保険の「傷病手当金」が受けられます。また、国民年金や厚生年金の障害年金を受給できるケースもありますので、収入面の不安が緩和されるでしょう。
 厚生労働省のウェブサイト「治療と仕事の両立支援ナビ」には相談できる支援機関が都道府県ごとに掲載されています。相談先として活用されることをお勧めします。
 がんの平均入院期間は2週間との調査結果もあります。罹患したら即退職と考えるのではなく、治療も仕事も両立していく手だてを慎重に検討したいものです。
 (共同)

 【図表】がん治療と仕事の両立で役立つ制度

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