首都圏と藤枝市の人材や企業をつなぐ 田久保博樹さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
オフィスプロデュースなどを手がける「ヒトカラメディア」(東京都)の取締役。地域活性化支援にも力を入れている。藤枝市と6月に連携協定を結び、首都圏との人材、企業間交流を後押しする。37歳。
![田久保博樹さん](/news/images/n130/1292825/IP230804TAN000059000_O.jpg)
-藤枝市での活動は。
「コワーキングスペースやシェアオフィスなど拠点間の人材交流を足掛かりに、関係人口の増加や企業の成長につなげていく。どうしても東京の方が先端事例は多い。地元に持ち帰って事業に生かしてもらえたらいい。東京ではやりにくいが、地方では挑戦しやすいという事業もある。地方に興味がある首都圏の企業をうまく誘導したい」
-どのような理念で地域活性化支援に携わっているか。
「都市も地方も働くも暮らすも、もっと面白くできるというのが会社のビジョン。これまで長野や徳島、島根の各県で移住支援や人材交流の拠点づくり、ワーケーションの誘致などに取り組んできた。地方には個性があり、それぞれに魅力や課題がある。一つのソリューション(解決策)を横展開するのではなく、地域ごとに何ができるかを突き詰めていく」
-目指す姿は。
「東京一極集中が強すぎて、地方でのチャレンジが少ないと感じる。ただ、きっかけがあれば新しい取り組みをしようという意欲はどの企業も持っている。人や企業をつなげて、さまざまな視点を混ぜることで『変化』の総量を増やしたい」