山梨の89歳女性 富士山登頂 最高齢記録95歳目指す
山梨県富士吉田市上吉田の上小沢静江さん(89)が今夏、富士山に登った。女性最高齢となる95歳での登頂を目指していて、「来年はお鉢巡りに挑みたい」と意気込んでいる。
![御来光をバックに記念写真に納まる上小沢さん=7月11日、富士山吉田口登山道](/news/images/n130/1290169/IP230802TAN000012000_O.jpg)
7月10日に2泊3日の日程で60~70代の友人4人を連れて登山を開始。1日目は吉田口5合目から8合目の山小屋「太子館」を目指した。2日目は夜明けとともに歩き出し、午前9時ごろ山頂に到着。数えで70歳以上の登頂者が対象となる山頂の高齢者記帳所で名前を記した。記帳の記録によると、女性の最高齢登頂者は95歳だという。
天候にも恵まれ、夜には半月と星空を楽しんだといい、「御来光だけではないな」と新たな魅力を見つけた。今年は世界文化遺産登録から10年に当たり、登山道はにぎわいを見せていて、「富士山に負担をかけ申し訳ない気持ちも湧いた」と話す。
自宅から見える富士山と毎朝向き合っているという上小沢さんは、19歳の時に初めて登頂。80歳の時にも登っているが、「地元で暮らす一人として何か記録を残したい」と昨年から挑戦を始めた。
今年は強風で断念したが、来年は山頂にある八つの峰を回るお鉢巡りに挑む考えだ。「下山してから疲れも痛みもなく元気いっぱい。来年も頑張るぞという気持ちで満ちている」とちゃめっ気たっぷりに語った。
(山梨日日新聞)