イクイノックス気迫十分 競馬の天皇賞・秋追い切り
第168回天皇賞・秋(29日・東京11R2000メートル芝、G1)の最終追い切りが25日、東西(美浦、栗東)のトレーニングセンターで行われ、昨秋に続く連覇を目指すイクイノックスは美浦W(ウッドチップ)コースで気迫あふれる動きを披露した。
3頭隊列の2番目から最後の直線は真ん中へ。鞍上の指示を待たずにグイッと伸びる。馬なりのまま内の馬と並んでフィニッシュ。木村哲也調教師は「ドバイや宝塚記念の時と違い、ホームで調教できたので馬も楽だと思う。ゆったりして落ち着いている」と笑みを浮かべた。国内外G15連勝へ、視界良好だ。
堀宣行厩舎のダノンベルーガ、ヒシイグアスはWコースで併せ馬を敢行した。堀調教師は「ダノンは楽な手応えでスムーズに加速。ヒシは体のバランスが良くなった」と上昇を感じ取っている。
栗東では日本ダービー馬ドウデュースが、坂路を力強く駆け上った。友道康夫調教師は「楽に速い時計が出た。先週、武豊騎手が乗って気持ちのスイッチも入った。強いダービー馬の姿を見せたい」と力が入る。対イクイノックスは1勝1敗。雌雄を決する時が来た。
札幌記念を好内容で勝ったプログノーシスは、Wコース単走で軽快に動いた。いい意味での平行線と言える。中内田充正調教師は「非常にいい状態」と話す。春秋連覇がかかるジャスティンパレスは坂路で軽めも、きっちり仕上がった。