戦国小説2020

この秋、静岡新聞社から発売された静岡の城を舞台にした歴史小説短編集『アンソロジーしずおか 戦国の城』。発売を記念して、執筆者10人によるオンライン・トークショーが開催されました。
執筆の裏話や歴史小説の楽しみ方、作家のぶっちゃけ本音トークを3日間に分けて、Youtubeでライブ配信しました。
すでに読んだ方も、これから読む方も楽しめる連続三夜のトークショーは、アーカイブからご覧いただけます。


豪華執筆陣が3夜連続トーク!!

11/5(木) チーム武田(武田軍の駿河・遠江攻めが舞台の作品)

  • 永井 紗耶子 (ながい さやこ)/諏訪原城「梅花の鏡」
  • 1977年静岡県島田市生まれ、横浜育ち。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経て、フリーランスライターとして新聞、雑誌などで執筆。2010年、「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。他の著書に『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『横濱王』『広岡浅子という生き方』『大奥づとめ』他。最新刊『商う狼~江戸商人杉本茂十郎』
  • 蒲原二郎(かんばら じろう)/蒲原城「残照」
  • 1977年静岡県生まれ。早稲田大学卒業後、衆議院議員秘書を経て、現在幼稚園園長。ボイルドエッグズ新人賞で作家デビュー。時には学術論文も書く歴史好き。
  • 鈴木英治(すずき えいじ)/今川館「井川の血」
  • 1960年静岡県沼津市生まれ。1999年に第一回角川春樹小説賞の特別賞を受賞し、『義元謀殺』でデビュー。以後、三百万部突破の『口入屋用心棒』双葉社、『突きの鬼一』小学館、『江戸の雷神』中央公論新社、『江戸の監察医』講談社など、シリーズ物を精力的に執筆。
  • 秋山香乃(あきやま かの)/高天神城「老将」
  • 1968年福岡県生まれ。2002年『歳三往きてまた』 でデビュー。2018年河井継之助を描いた『龍が哭く』で野村胡堂文学賞受賞。主な著書に茶々シリーズ『火の姫』日露戦争を描いた『群雲に舞う鷹』『氷塊 大久保利通』『吉田松陰大和燦々』『氏真、寂たり』等。
  • 手塚泰弘(てづか やすひろ) 吉見書店外商部

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11/6(金) チーム北条(伊豆の北条軍vs豊臣軍が舞台の作品)

  • 谷津矢車(やつ やぐるま)/韮山城「意地は曲がらず」
  • 1986年東京生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒。
    2012年「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。
    2013年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』(学研)でデビュー。
    2018年『おもちゃ絵芳藤』(文藝春秋)にて歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。
    近刊に『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)、『廉太郎ノオト』(中央公論新社)、『桔梗の旗 明智光秀と光慶』(潮出版社)など。
  • 彩戸ゆめ(あやと ゆめ)/下田城「風啼きの海」
  • 横浜生まれ。
    『信長公弟記~織田さんちの八男です~』(宝島社)でデビュー。
    『ちびっこ賢者、Lv.1から異世界でがんばります!』全5巻(KADOKAWA)
    コミック版『ちびっこ賢者』1~2巻(KADOKAWA)ほか、『異世界でゆるっとふわっとアトリエ生活 メイともふもふの箱庭』で第一回「ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト」特別賞受賞。
  • 早見 俊(はやみ しゅん)/山中城「返り咲きの城」
  • 1961年岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員の頃から小説を執筆、2007年より文筆業に専念し歴史、時代小説を中心に著作は百八十冊を超える。主な著作に、「闇御庭番」(光文社文庫)等のシリーズ作品の他、警察小説も手がける。「うつけ世に立つ 岐阜信長譜」(徳間書店)が第23回中山義秀文学賞の最終候補となる。
  • 岩田勝(いわた まさる) 谷島屋書店

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11/7(土) チーム徳川(徳川家康の遠江攻めが舞台の作品)

  • 芦辺拓(あしべ たく)/堀川城「時満つる城―堀川城語り」
  • 1958年大阪市生まれ。同志社大学卒業後、読売新聞大阪本社在社中の86年に「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に入選、90年に現在の筆名による『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞して本格デビュー。以降主として本格ミステリを執筆するほか、ジュヴナイルやアンソロジー編纂も手がける。歴史・時代小説の著書に『明清疾風録』『殺しはエレキテル 曇斎先生事件帳』『からくり灯籠 五瓶劇場』がある。
  • 坂井希久子(さかい きくこ)/曳馬城「紅椿」
  • 1977年和歌山県生まれ。同志社女子大学日本語日本文学科卒。
    2008年オール讀物新人賞受賞。
    2009年受賞作を含む「コイカツ」(文庫改題「こじれたふたり」)でデビュー。
    他、「泣いたらアカンで通天閣」「ヒーローインタビュー」「ハーレーじじいの背中」「妻の終活」時代物で「居酒屋ぜんや」シリーズなどがある。
  • 杉山 大二郎(すぎやま だいじろう)/掛川城「最後の城」
  • 1966年東京生まれ。株式会社共立アイコム(本社:藤枝市)執行役員。従業員1万人超のIT企業において、経営幹部として販売力強化の統括責任者を務めていた。SFAやCRMによる営業革新分野では、日本国内の第一人者である。独立後はコンサルタントとして多くの大手企業をクライアントに持ち、講演会や研修講師として全国を飛びまわる傍ら、作家としても小説の執筆を手がける。著書に『至高の営業』『ザ・マネジメント』(ともに幻冬舎)がある。近著は、若き日の織田信長を描いた長編戦国歴史小説『嵐を呼ぶ男!』(徳間書店)。
  • 高木久直(たかぎ ひさなお) 高久書店

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アンソロジーしずおか『戦国の城』とは?

アンソロジーしずおか 戦場の城

アンソロジーしずおか 戦場の城

芦辺拓・永井紗耶子・谷津矢車・坂井希久子・ 蒲原二郎・彩戸ゆめ・杉山大二郎・鈴木英治・ 早見俊・秋山香乃


戦国時代の静岡県は、遠江、駿河、伊豆の三国に分かれ、今川・徳川・北条・武田などの有力大名がしのぎを削った激戦地でした。要衝には700以上の城が築かれていたといい、今も数多くの遺構が、その名残を留めています。そんな「静岡の城」を舞台にした歴史小説のアンソロジーが、このほど誕生しました。執筆したのは、歴史小説界に風穴をあけんと創設された「操觚(そうこ)の会」のメンバー10人。各作家がそれぞれ一城を選び、戦国時代に生きた人びとの人間模様を描きました。物語の後には、舞台となった城の解説も付いています。

アンソロジーしずおか 戦場の城

アンソロジーしずおか 戦場の城

芦辺拓・永井紗耶子・谷津矢車・坂井希久子・ 蒲原二郎・彩戸ゆめ・杉山大二郎・鈴木英治・ 早見俊・秋山香乃


戦国時代の静岡県は、遠江、駿河、伊豆の三国に分かれ、今川・徳川・北条・武田などの有力大名がしのぎを削った激戦地でした。要衝には700以上の城が築かれていたといい、今も数多くの遺構が、その名残を留めています。そんな「静岡の城」を舞台にした歴史小説のアンソロジーが、このほど誕生しました。執筆したのは、歴史小説界に風穴をあけんと創設された「操觚(そうこ)の会」のメンバー10人。各作家がそれぞれ一城を選び、戦国時代に生きた人びとの人間模様を描きました。物語の後には、舞台となった城の解説も付いています。


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