カラオケで熱海のまちを活性化 GP大会開幕 29日まで
歌の力で熱海のまちを活気づけるイベント「熱海カラオケグランプリ」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、熱海市渚町の熱海親水公園で始まった。熱海代表を含む全国各地の計100人が自慢の歌声で競い合い、親睦を深める。29日まで。 大会には千人超の応募があり、予選会や推薦を経て熱海代表34人と全国代表66人が本選の出場権を得た。28日まで準決勝、29日に決勝を行う。小学生やホテル支配人、漁師、飲食店員、シニア向けマンションの80代利用者など幅広い分野の個性派がそろい、ポップスや演歌、アニメ曲などで美声を響かせる。 同市伊豆山に2023年10月、音楽拠点「123ミュージック」を設立した
「結婚してください!!」茶畑の中心で愛を叫ぶ 菊川市がイベント、市制20年祝う声も【動画あり】
菊川市は27日、広大な茶畑に向かって絶叫するイベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」を同市本所の菊川中央公園で実施した。7~61歳の約20組80人が出場し、大切な人やまちへの思いを大声に乗せた。 今年で3回目。市制20周年と重なった今回は、記念事業の開幕イベントに位置付けた。「パパ、ママ、大好きだよ」「菊川市20周年おめでとう」など、家族や地域に愛情を伝えるメッセージが目立った。プロポーズの練習と前置きして「結婚してください」と絶叫する出場者もいた。 イベントに先立ち、地元の書道教室と常葉大菊川高ダンス部がパフォーマンスを披露して会場を盛り上げた。芝生広場では市内のブラジル人学校など各種団体がブース
プロ初先発で初本塁打の広島・二俣選手 磐田東高時代からの成長をチェック!!
プロ野球・広島カープの二俣翔一内野手が、4月25日の試合でプロ初先発・初本塁打を成し遂げました。御前崎市立第一小1年の時に「黒潮野球スポーツ少年団」で野球と出会い、浜岡中時代は「小笠浜岡リトルシニア」に所属。磐田東高では1年から主力を担ってきた二俣選手。ついにプロ4年目で、センセーショナルな先発デビューを果たしました。これからの活躍を思うと期待が高まりますね。高校時代からの成長を振り返ります(年齢、ポジションなどは当時の表記になっています)。 ⇒「めちゃくちゃうれしかった」注目の打席はこちら
地元産の新茶がずらり 来場者でにぎわう 掛川・とうもんの里
掛川市山崎の農村文化発信施設「とうもんの里総合案内所」で27日、恒例のとうもん新茶まつりが始まった。地元産の新茶の試飲サービスや農産物販売を展開し、大勢の来場者でにぎわった。28日まで。 掛川と袋井の両市から各種の新茶が届いた。施設を運営するNPO法人とうもんの会のメンバーは、ホットプレートを使った製茶を実演した。山下みさお理事長は「天候不順で新茶がそろうか心配だったが、間に合って良かった。田園の風景を守っていきたい」と話した。 雨の影響で、茶娘衣装の着付けと茶摘み体験は28日に延期した。
海難事故防止 釣り人に啓発 清水海保など
清水海上保安部は27日、大型連休中に釣り人の増加が見込まれる静岡市清水区の西倉沢漁港などで転落をはじめとする海難事故の未然防止に向けたパトロールを実施した。 日本釣振興会県支部や市水産振興課、静岡河川事務所蒲原海岸出張所も参加。同漁港と蒲原海岸日軽金放水路で釣り人に啓発品を配布し、ライフジャケットを着用することや立ち入り禁止区域など危険箇所での釣りは控えることを周知した。また波の穏やかな日であっても、千回に1回は通常の倍の高さが来る「一発大波」への警戒も呼びかけた。 同漁港では昨年、釣り人が海に転落し死亡する事故が発生している。万が一の転落に備え、防水パックに入れた携帯電話を持つなど連絡手段
前例のない危険な暑さに備えを 「熱中症特別警戒アラート」とは?
前例のない危険な暑さに備えるため、現行の「熱中症警戒アラート」の上位に位置づける「熱中症特別警戒アラート」の全国運用が4月24日、始まりました。健康に重大な被害が生じる恐れのある暑さが予想される場合に環境省が前日発表し、最大限の予防行動を促します。「特別警戒アラート」の概要と、静岡県内でも模索が続く熱中症対策をまとめました。
デジタル茶況(4月27日)荷数増も小口の買い目立つ
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、本格稼働する工場が増え、一荷主当たりの数量も伸びた。ただ末端消費が低迷する中で繰り越し在庫を抱える買い手の多くが小口仕入れに徹している。 製造本数が多い品は荷さばきに難航する傾向が強い。あっせん業者は「5本買ってくれれば御の字。このまま出回り数量が最盛期水準になれば、行き場に困った荷であふれてしまう」と嘆く。 早場所の磐田や初倉では良品の製造に徹し、3000円前後で一茶の生産を終えた工場もあった。市中問屋は「突出して良い荷には買い手がしっかりと付いている」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引された。
ふじのくに⇄せかい演劇祭、27日開幕 安部公房代表戯曲など通し稽古 静岡市でSPAC
国内外の舞台芸術作品を紹介する静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」が27日に開幕するのを前に、26日、各作品の通し稽古が静岡市駿河区の舞台芸術公園などで行われた。 SPACと鳥取市を拠点にする劇団「鳥の劇場」の共同作「友達」の出演者やスタッフは同公園内の野外劇場で、実際の開演時間に合わせて最終確認をした。同作は今年生誕100年の作家安部公房の代表戯曲で、「鳥の劇場」の中島諒人芸術監督が演出した。中島芸術監督は「人間が生きるためには集団が必要な一方で自由を求めるという葛藤は、現代社会に通じる。二つの劇団の素晴らしい俳優の個性を引き出せるよう心がけた」と話した
今が旬のイチゴ!新しい技術で進化、現場の課題も解決してよりおいしく?!
春、まさに今の季節、スーパーや青果店の店先にイチゴが所狭しと並び、そのみずみずしい赤い色に目が引き付けられます。静岡県は全国でも有数のイチゴの産地。しかし、栽培者の高齢化等により、栽培戸数や作付け面積は、減少しています。そのような状況の中、新しい生産システムが作り出されたり、環境に工夫したイチゴ狩り園が作られたりするなどさまざまな取り組みがなされています。全国の他の産地の動きとともにまとめました。
袴田さん再審公判 地裁が支援バッジの装着制限、パーカの文字にも要請 識者「不要な規制」
袴田巌さん(88)の再審公判で、静岡地裁が弁護団に支援団体のバッジを外すよう要請したり、傍聴した男性支援者の上着に入った「HAKAMADA」の文字をテープで隠すよう制限したりしたことを巡り、地裁は26日、理由や根拠、判断者を尋ねた取材に「いずれも回答しない」とした。識者からは「不要な規制」との指摘が上がっている。 市販のパーカを着用していた男性によると、24日の第14回公判の傍聴に際し、地裁の職員からまず、胸につけた支援団体のバッジをしまうよう指示された。その後、職員が背中の「FREE HAKAMADA」の文字に気づき、「事件と関係するようなアピールは隠してください」と求めたという。従わなけ
⚽藤枝MYFC、降格圏脱出へ攻撃陣の起用注目 27日、敵地で水戸戦【J2見どころ】
5戦勝ちなしで27日に17位水戸と敵地で戦う。鳴りを潜めている攻撃力を発揮し、降格圏の19位から浮上のきっかけをつかみたい。 今季リーグ最少得点の攻撃を活性化させるため、スタメンは入れ替えがありそう。WBとシャドーの両方をこなすMF大曽根は「攻守のスイッチになり、直接ゴールに絡みたい」と意欲を燃やす。 ブラジル人DFウエンデルは初の先発を狙う。スピードと高さが武器で「我慢強く守備したうえで、隙を見て積極的に攻撃参加したい」と決意を示す。 前節に顔面をけがした副主将のDF川島は欠場が濃厚。中川創は「自分たちのスタイルを貫きながら柔軟に戦いたい」とチームを統率して必勝を誓う。
⚽ジュビロ磐田 堅守誇る町田の肉弾戦に警戒 27日、ホーム戦【J1見どころ】
J1磐田は27日、ホームで首位町田を迎え撃つ。前節福岡と引き分け14位に後退した磐田は、3試合ぶりの白星をつかみ、下位からの脱出を図りたい。 町田はJ1昇格同期で昨季対戦成績は1分け1敗。今季9試合で8失点と堅守を誇る。横内監督は「シンプルに背後を狙い決定力は昨年以上」と攻撃も警戒した上で「高さのある選手が多い。簡単に球を入れさせない。こぼれ球でも上回る」と強調する。 相手はロングボールやロングスローを駆使した肉弾戦が持ち味。DF西久保は「空中戦で自分の強みを出す。1対1で負けない」と意気込む。DFリカルドグラッサは相手前線への対角のパスを注意し「いい準備ではね返す」と気合十分だ。
静岡県知事、求められる「リニア解決」姿勢 川勝氏はルート変更固執、県内外の関係修復急務【連載 知事選2024 リニアの行方㊤】
「喝破しなさい」「論破してみせなさい」。5月10日で辞職する川勝平太知事がリニア中央新幹線工事の水問題の対応で静岡県幹部と協議する際、よく使った言葉だ。「誤りを正す」相手はJR東海で、矛先は主に金子慎社長(当時)に向けられた。県幹部は「リニア開業の遅れを静岡県だけに押し付けているような一連の発言が許せなかったようだ」と話す。 2021年6月の知事選で「リニア工事から命の水と南アルプスの自然環境を守る」と訴えた川勝知事。自民推薦候補に30万票以上の大差で圧勝し、4選を果たした。選挙戦でJRに検討を求めたのが、県内を迂回(うかい)させるリニア計画ルートの変更だ。 しかし、14年10月に現行ルート
失意乗り越え不屈の歩き 競歩・川野(御殿場南高出)パリ五輪内定 混合団体「金」への切り札に
35キロ競歩がパリ五輪種目から消えて1年。決して思い描いた道ではなかったが、川野将虎(旭化成、御殿場南高出)が2度目の五輪にたどり着いた。26日に男女混合団体代表に内定。世界選手権2大会連続メダルの主戦場を奪われた25歳は、転向した20キロでも個人出場を逃した失意を乗り越え、新種目で悲願の金メダルを狙う。 「日本の競歩の歴史は50キロの選手が築いてきた」。50キロが最後に行われた東京五輪で6位入賞し、後継の35キロでも2022年世界選手権で銀メダルを手にした川野は、そんな先達への思いを胸に日本の長距離競歩を支えてきた。だが、昨年4月にパリ五輪で35キロの不実施が決定。「長い距離こそ競歩の魅力
「あわしまマリンパーク」7月再開へ 前経営者から体制刷新 今村新社長が会見
2月に閉館した沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」運営会社の新社長に就任した放送作家今村クニト氏(54)が26日、市内で記者会見を開き、早ければ7月に再オープンする意向を明らかにした。同館のオーナー会社が保有する全株式を取得したことも公表。施設の所有権や負債に関する問題解決を急ぎ、有志による支援団体を新設して営業再開にこぎ着ける考えを示した。 今村氏側によると、同館のオーナー会社だった「オーロラ」側が保有していた全株式は、関係会社を通じて今村氏に譲渡する契約を今月12日に締結。オーロラの竹原虎太郎氏が運営会社「淡島マリンパーク」の代表取締役を辞任し、今村氏が代表取締役に就任
社説(4月27日)機能性表示食品 制度検証し安全確保を
小林製薬(大阪市)が販売した「紅こうじ」サプリメントとの関連が疑われる健康被害が明らかになって1カ月以上になる。機能性表示食品における健康被害は同社サプリが初めてで、制度の信頼性が問われる問題になっている。 サプリ健康被害の原因物質として、青カビ由来の「プベルル酸」のほか、想定外の物質が少なくとも2種類が浮上したとされるが、いまだ特定に至っていない。一方、腎疾患などの健康被害で5人の死亡が判明し、退院も含めて25日現在で入院者が252人に上ることが分かった。静岡県内でも健康被害の疑いのある患者は53人となった。 担当する消費者庁は専門家検討会を設け、制度の改善に向けた議論を始めた。機能性表示
記者コラム「清流」 先端の研究担うのは人
静岡大発の超小型人工衛星の開発を主導する能見公博・同大工学部教授が執筆する本紙「窓辺」が4月から始まった。基本的に月曜掲載で、研究に関する苦労話が読めるほか、普段の取材ではなかなか表れない能見教授の人柄もにじみ出た寄稿文になっている。 2016年に宇宙空間に放出された静大衛星の初号機「はごろも」や後継機では、通信に不具合が生じた。取材した当時、なぜこんなに苦戦するのかいまいち理解できなかった。8日付の能見教授の窓辺でふに落ちた。能見研究室は機械工学が専門。機械の「見える動き」を扱う。無線通信は「見えない動き」だからハードルが高いようだ。 宇宙を舞台にした最先端の研究も担うのは人だ。悪戦苦闘が
静岡人インタビュー「この人」 32歳の裾野市副市長 堀越崇志さん(裾野市)
2015年にキャリア官僚として国土交通省に入省。不動産・建設経済局建設市場整備課長補佐などを経て、1日付で就任した。県内の副市長では、同僚の及川涼介氏(29)に次いで2番目に若い。 ―国交省に入った理由と、担当した業務内容は。 「日本のどこに住む人も自分の地域に愛着を持ってもらいたいとの思いを抱き、地域課題に対する政策を作れる魅力に引かれて入省した。まちづくり関係の法令業務、外国人旅行者の増加方策や建設業の労働環境改善政策の企画立案、自治体や民間企業のまちづくり活動支援などに従事した」 ―裾野市の副市長招請に応じた理由は。 「地方公共団体や民間団体が主体的に活動する行政分野の業務に多く関わっ
記者コラム「清流」 魅力の多い東部地域
先日、県外から遊びに来てくれた友人が、帰り際に「1日じゃ足りないなあ」とつぶやいた。手元のスマートフォンには、三島駅前で撮影した観光案内の看板の写真。西伊豆町の堂ケ島などを挙げ、「想像以上に回りたい場所が多かった」と話していた。 沼津に着任して以来、話題の飲食店や温泉を巡ったり、冬にはスノーボードに初挑戦したり、近隣で楽しめるアクティビティが多いと実感する。友人の「静岡に住んでみたい」という言葉に、なぜか誇らしい気持ちになった。 取材先の行政関係者からは「もっと東部地域のことを売り出したい」という声を聞く。地域には知れば知るほど面白い魅力がもっとたくさんあるはず。記者としてまだまだ発信不足。
記者コラム「清流」 毎日が見頃
長藤の名所である牧之原市の東光寺。「今が一番きれいだよ」と地元保存会のメンバーに声をかけていただき、取材に訪れた。 花はまだ三~五分咲きくらいで、長藤と言うには房の先の開花が足りない。「見頃はまだまだ先だな」と思っていると、保存会の一人が背の高い脚立を持ってきて、乗るように勧めてくれた。いつもは頭上にある藤を初めて上から見下ろす。一面の緑の中に入り交じって引き立つ紫が鮮やかだった。 その後も「次はここから見て」「この角度も意外といいでしょ」と愛車を紹介するような口調で、何カ所もカメラのアングルを教えてくれた。「うちの長藤はね、毎日が見頃なんだよ」-。この大きな愛情が地元の名所を長年支えてきた