静岡県のロケ地マップいろいろ 「聖地巡礼」のお供にどうぞ
浜松市は市内で撮影された映画やドラマなどの作品とロケ地を紹介する「はままつロケ地マップ2024」を作成しました。今回作成されたものには、米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ-1・0(マイナスワン)」など最新作が盛り込まれています。実は、静岡県内では映画やドラマ、テレビ番組のロケが盛んに行われていて、撮影が行われた市町のロケ地マップが作られることもしばしば。地域の魅力を発信し、聖地巡礼などの観光振興にもつながるロケ地マップ。県内の事例をまとめました。
あの作品のロケ地は…! 浜松市が紹介マップ作成 「ゴジラ-1・0」など70カ所
浜松市は市内で撮影された映画やドラマなどの作品とロケ地を紹介する「はままつロケ地マップ2024」を作成した。遠州灘や浜名湖で撮影し、米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ-1・0(マイナスワン)」など最新作を盛り込み、厳選したロケ地70カ所を紹介している。浜松の魅力を発信し、聖地巡礼などの観光振興にもつなげる。
市はロケ地支援を積極的に進め、聖地化による都市ブランド確立を進めている。地域活性化に貢献した作品と舞台の自治体を顕彰する「第14回ロケーションジャパン大賞」では、大河ドラマ「どうする家康」と市が最高賞に輝いた。
市観光・シティプロモーション課の担当者は「多くの人に市内のロケ地を知ってもらい、楽しみながら周遊してほしい」と話している。マップは市役所や区役所などで配布している。
〈2024.04.04 あなたの静岡新聞〉
映画「ちひろさん」ロケ地マップに 有村架純さん登場シーンなど 焼津市内10カ所
焼津市など静岡県内で撮影した米動画配信大手ネットフリックスで配信中の映画「ちひろさん」のロケ地マップが完成した。主演の有村架純さんが登場するシーンを中心とした市内撮影スポットを地図で分かりやすく紹介している。4日から市観光協会やロケ関連施設などで配布するほか、同協会のホームページから入手可能にした。
マップはA4判で市観光協会が制作した。焼津魚市場会館や焼津高、石津水天宮など市内10カ所のロケ地を掲載している。主人公の暮らす家や主人公が訪れるラーメン店といった情報も地図で紹介している。このほか、マグロやサバといったグルメ情報も記している。
縁日のシーンが撮影された石津水天宮(同市石津港町)に4日、市観光協会の職員が訪れ、神谷裕昭宮司にマップ完成を報告し、数十部を贈呈した。5日に行われる例大祭で配る予定。
市観光協会の担当者は「ロケ地巡りをきっかけに焼津の魅力を知ってほしい」とマップ制作の狙いを語った。
〈2023.04.05 あなたの静岡新聞〉
裾野市はアプリで紹介
裾野市はこのほど、映画やテレビドラマ、CMなどの市内撮影場所を紹介する「すそのロケ地アプリ」の公開を始めた。市の公式サイトからアクセスでき、QRコードも掲載している。
QRコードは今後、パンフレットや冊子など掲載場所を増やすという。
〈2022.06.18 あなたの静岡新聞〉
ロケ誘致、経済効果高く 2022年度35件 眼前に富士、首都圏から好立地
裾野市ロケによるまちづくり推進協議会は8日、2023年度総会を市役所で開いた。事業報告によると、22年度に同市で撮影された映画やテレビ、ミュージックビデオなどのロケは35件で前年度を16・6%上回り、過去最多だった。
富士山を望む展望台や牧場、一面に広がる牧草地などが人気ロケ地で、首都圏から近い立地も誘致の好条件になっている。22年度の宿泊や飲食などの経済効果は推定4900万円となり、テレビの長期大型撮影があった前年度とほぼ同じ水準だった。プロモーション活動を強化し、ロケの下見も前年度を22・8%上回る129件に上った。
同推進協議会は市と経済・観光団体、市民団体で組織し、ロケを誘致するとともに、現地での撮影を支援している。23年度は新たに、カーアクションや爆破シーンなどのスタント体験を売りにした旅行商品を秋ごろから展開。経済効果を高めるため、飲食店と連携したサービス提供も広げていく。
村田悠市長は「映像を通して風光明媚(めいび)な裾野市を発信し、地域活性化につなげたい」とあいさつした。
(東部総局・杉山諭)
〈2023.05.09 あなたの静岡新聞〉
西伊豆町も製作 海や夕日など景観生かし誘致
西伊豆町はこのほど、町内の映画やドラマの撮影地を紹介する2022年度版の「ロケ地めぐりMAP(マップ)」8千部を製作した。各地の写真とともに、作品のワンシーンを合わせて掲載した。町内の観光施設などで配っている。
大浜海岸や堂ケ島公園、黄金崎公園といった景勝地のほか、周辺で楽しめる地元のグルメやアニメに登場した宿も掲載している。
〈2022.09.19 あなたの静岡新聞〉
2022年度のロケ受け入れ60件
西伊豆町はこのほど、町が推進するロケツーリズムに関する2022年度の中間報告会を町保健センターで行った。町や商工会の関係者約20人がロケ誘致の取り組みや現状などを確認した。
町が19年度に結成したプロジェクトチーム「ロケさぽ西伊豆」が製作したロケ地マップやロケハンツアーの活動を紹介。22年度のロケ受け入れ件数は60件(9月時点)で、過去最多の85件(21年度)を上回る勢いであることも報告した。
ロケツーリズム協議会(東京都)の藤崎慎一会長が講師を務めたセミナーもあり、ロケ誘致によるまちづくりの事例を学んだ。
(松崎支局・太田達也)
〈2022.10.22 あなたの静岡新聞〉