元ヤマハ発動機社長 長谷川武彦氏が死去、92歳

 元ヤマハ発動機社長の長谷川武彦(はせがわ・たけひこ)氏が7日、老衰のため浜松市内の病院で死去した。92歳。名古屋市出身。自宅は浜松市中央区富塚町。通夜は10日午後6時から、葬儀・告別式は11日午後1時半から浜松市中央区住吉1の11の23のパルモ葬祭浜松貴賓館で。喪主は長女の夫祖山均(そやま・ひとし)氏。

長谷川武彦氏
長谷川武彦氏

 名古屋大工学部卒。ヤマハ技術研究所を経て、1959年にヤマハ発入社。技術畑を進み、国産初の本格的なスポーツバイク「YDS―1」や、女性需要を見込んだ原付スクーターの初代「パッソル」をはじめ多くの二輪車開発を手がけ、名車として知られるスポーツカー「トヨタ2000GT」の共同開発にも携わった。スノーモービルや四輪バギーの開発にも関わり、ヤマハ発の事業多軸化に貢献。専務時代には、世界で初めて市販された電動アシスト自転車「PAS」の開発を陣頭指揮した。
 1994年に社長に就任。事業展開のグローバル化が進む中、世界中の人々に新たな感動と豊かな生活を提供するとの思いを込め、現在の企業理念「感動創造企業」を打ち出した。2001~03年には会長を務めた。
 1999年7~9月には本紙コラム「窓辺」を執筆した。

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